むずむず症候群(レストレスレッグス)

むずむず症候群(レストレスレッグス)とは

むずむず症候群レストレスレッグス症候群下肢静止不能症候群とも呼ばれて、主に下肢に不快な症状を感じる病気です。

睡眠時や乗り物に乗っているとき、デスクワーク時などに脚の内側から不快感が起こり、脚を動かすと和らぐ特徴がある。

患者人口は人口の2~4%で200万人から400万人いて、治療が必要な人は70万人ほどいると言われています。

レストレスレッグスの男女の性差は女性が男性の1.5倍と言われていて、年齢では40代から徐々に多くなり70代がピークを示します。

間違われやすい他の病気では、                       不眠症:夜寝付けられない                  坐骨神経痛:脚の不快感や痛み                鬱病:気持ちの落ち込み                   皮膚病:皮膚の深いな感覚                    

レストレスレッグス症候群の主な症状

4つの特徴的自覚症状と診断基準

  • 1
    脚の不快な感覚ために脚を動かしたくなる
    脚の表面ではなく深部に不快感があり両足に出現することが多く、    しかし片側のみの場合もあり、脚以外にも出現する事がある。
  • 2
    安静状態で横になったり座っていると時に症状が現れ強くなる
    横になったり座ったりして数分間から1時間以内に症状が現れる場合が多く、すごとや学業に集中できない苦痛を感じる。
  • 3
    脚を動かすと不快感が軽減される
    脚を叩いたり摩ったり、歩いたり等の脚を動かす動作をすると、その間は軽くなったり治まったりし、体のどの部分を動かしても症状が治まるが、動作を止めると症状が再発する事が多い。
  • 4
    夕方から夜にかけて症状が強くなる
    夕方から夜に症状が現れたり強くなる傾向があり、その日の時間帯によって症状の強さが変化するのが特徴で、進行すると日中でも不快感が現れる。

レストレスレッグス症候群の原因

一時性原因(原因は明らかではない)

突発性(遺伝性、鉄欠乏性貧血、ドーパミン神経系異常など)

●遺伝性の場合は家族や親族の中でかかりやすいとの研究結果と

 遺伝子研究でこの病気に関する遺伝子が発見されている

鉄分不足の場合は体内でドーパミンが生成不足となり、体内量

 が減少して情報伝達がうまく出来ないと考えられています。

●神経細胞の異常の場合は脳の中で神経細胞同士の連絡する物質の

 ドパミンの働らかない事により症状が現れるという説が有力      

二次性原因(病気や薬剤で起こる

身体的疾患などの原因から

 鉄欠乏性貧血、慢性腎不全、胃切除後、うっ血性心不全、関節

 リュウマチ、パーキンソン病、多発性骨硬化症、多発性神経炎

 脊髄疾患、葉酸欠乏症、

薬剤摂取などの原因から

 抗精神薬、バルビタール系薬剤離脱期、カフェイン摂取

レストレスレッグス症候群の治療法

非薬物療法

●鉄分補給:鉄分を多く含む食品摂取する

●原因になり得る疾患の治療:既往症の把握と治療

●カフェイン・アルコール・喫煙の自粛

●睡眠の改善:規則正しい就寝と起床にマッサージの励行

●風呂・シャワーで体温改善

●意識を集中出来る趣味などを行なう

薬物療法

中枢ドパミン作動薬:保険適用があるが副作用に嘔気・頭痛

GABA誘導体:ガバペンチンエカナビルが保険適用だが目眩と

 頭痛の副作用

抗痙攣薬:クロナゼバム、ベンゼジアゼピン

オピオイド製剤:コデイン(依存性が高い)

その他の治療法

鍼灸治療

レストレスレッグス症候群の痒み等の不快感を東洋医学では「皮膚搔痒」又は「痒」と呼び、皮膚及び粘膜への持続的しげきによるものと考えられ、皮膚に関連する経絡は「肺経・大腸経」と考えられて、特に表皮に起こる症状には「大腸経」への刺鍼。

他に腎経、胃経も効果を上げる事がある。

治療穴 

【鍼】肩偶、曲池、肩井、治痒、合谷、風市、百虫窩、築賓、      足三里、百会

オステオパシー治療

オステオパシーに於いて片足もしくは両足に痙攣、疼き、灼熱感、痒み、痛みが生じる事により、快適を探す為に下肢の姿勢を蹴る動作をレストレスレッグス症候群と呼ぶ。

生理学関連の体性機能障害

  • 1
    交感神経系 
    交感神経亢進
     筋細動脈拡張(コリン作動及びコリンβ2アドレナリン作動性)
     筋再動脈動脈(αアドレナリン作動性)
    胸椎10番から腰椎2番
     圧痛点、横突起上の軟部組織構造変化、椎体回旋
  • 2
    運動神経
    大臀筋(L5~S2):坐骨神経過敏
    腰筋(T12~L4):腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経
              大腿外側皮神経、大腿神経の過敏
    梨状筋(S1~S2:仙骨神経過敏)

その他の体性機能障害

  • 1
    腸腰靱帯の緊張により陰部神経は陰部及び大腿外側の表層神経をかびんとする
  • 2
    腰部(L1~L5)腸腰靱帯の緊張
  • 3
    腓骨頭後部の総腓骨神経を過敏とする
  • 4
    足関節及び足部の機能不全

オステオパシー治療

【下肢】腰筋:マッスルエナジー、カウンターストレイン

    梨状筋:マッスルエナジー、カウンターストレイン

    腓骨頭後部:高速低振幅

【腰部】腰部:マッスルエナジー、高速低振幅

【寛骨】機能不全:マッスルエナジー

    足関節・足部機能不全:マッスルエナジー、高速低振幅、      

               筋膜リリース

【頭蓋骨】神経反射療法

 

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