【オステオパシー検査】
まずは患者さんの不調箇所の問診を一番最初に行い、不調箇所の始まりから過去の病歴などをお伺いして、一番辛く感じている事柄を把握します。
次に行う検査が重要で、目診で開眼と閉眼の立位検査で前後の揺れを観察して構造系からの問題か、中枢神経からの問題か、内臓系からの問題かの分類を行います。
次の検査段階では、より構造・中枢神経・内臓からの問題をより掘り下げたテストを行い、例えば構造系ならば立位屈曲検査・座位屈曲検査を行って、寛骨由来・仙骨由来・椎骨由来を判断します。
それらの検査を行って、一番の問題箇所を絞り込んでいきますが、この時に患者さんは訴えている箇所の直接的検査や治療で無いのではと思われる事もありますが、人間には種々の反射という反応があり、例えば内臓の原因から起こる痛みなどでは「内臓体性反射」と言うものがあって、胃の原因から背中の痛みが起こっている場合などを発見して治療をします。
逆に「体性内臓反射」というものは、足首の捻挫を原因として不整脈がおこるのは骨膜を介して膜連鎖で心臓の心膜に影響を及ぼしている場合を発見して治療をおこないます。
中枢神経系では過去の尻餅が尾骨から仙骨への「膜連鎖」を経て脊髄硬膜へ影響して、それが頭蓋硬膜に連鎖して、自律神経系の変調を起こしている場合を発見治療をします。
このように、姿勢や歩く姿で問題を掘り下げて行き原因追及から治療へと結びつけていくのがオステオパシー療法です。
東洋医学の診察法の「四診」を行なってから 症状の分類「弁証」して治療方針を決定します。
四診には「望診」「聞診」「問診」「切診」の四種類があり、弁証には「八鋼」「症候」があり、症候には六経・三焦・衛気営血・五臓六腑などで現れた症状によって分類しています。
当院ではこれらの診察法に、運動機能状況の検査を組み合わせた後に治療を行ないます
なかでも、患者様の辛さと不安をお聞きする問診が一番必要と考えます
施術者が目で観て患者様の歩く姿・顔色・目の輝きなどの状態から病状を推察する診断法
施術者が耳で聞き、鼻で嗅ぎ、患者様の声や息づかい、発する臭いで病状を推察をする診断法
患者様に病歴や現在の症状、生活環境や経過時間、等を問い病状の変化を読み取ります。
一般的な触診を言い、患部やツボ、発熱状況、などの情報を、皮膚から読み取る診断法
「陰陽」で病状の型を大きく分け、「表裏」で病気の位置を現わし、「寒熱」で病気の性状をさし、「虚実」で病気の病気の勢いを現わしています
それぞれ対比する二つの項目が四つあるので、八鋼と言い、分類・診断する事を弁証と言います
「六経弁証」は外部から襲ってくる邪気(多くは寒邪)によって体へどの様に進行していくかを分類します
「三焦弁証」は進行が速い温熱病の邪気(温邪・熱邪)が外部から進入した位置を上焦・中焦・下焦に分けて上から順に進行していくと分類します
「衛気営血弁証」は病変の深さで進行状態を分類し、浅い順から衛分・気分・営分・血分と四段階に示します