眼精疲労は通常は眼に疲れを感じない程度の軽作業を続ける事で、視力減退、複視、眼痛、頭痛などを訴え時には悪心・嘔吐を起こしたり、飛蚊症をも起こす状態を言う。
1)原発開放隅角緑内障 初期にはしばしば眼精疲労を訴えるが、次第に進行の緩徐な視力障 害や視野狭窄が生じる。
2)慢性結膜炎 眼精疲労・異物感・掻痒感などの自覚症状を根強く訴え、特に夕方 になると強く感じる。一般には起床時に眼脂を訴え、結膜には充血 をみるが、時にはほとんど結膜所見を欠くことがある。 ◎結膜所見 自覚的:痒み、異物感、眼脂 他覚的:結膜の充血・腫脹・濾胞・乳頭・浮腫・トランクス班・ 角膜合併症
3)鬱病、ヒステリーなど 遠近の視作業の別なく生じ、特に起床時から午前中に苦しく、昼か ら夕方は楽であると訴える。
眼の毛様体筋や調節機能の疲労を改善を目的に、眼の周囲や後頭部、項背部の筋緊張、圧痛、硬結などの反応がみられる経穴や反応点に施術を行う。
<治療穴>
攅竹、太陽、風池、肝兪、天柱、肩井、和髎
洋医学では、眼精疲労の事を五臓の虚からの起こる「五労」の一つである「肝労」に相当すると考えられています。 また、「肝は目に開孔す」とあり、五臓の肝が関与するとされています。