眼瞼に不随運動を起こす疾患には
●眼瞼けいれん:本態性、症候性、薬剤性
●血管が顔面神経を圧迫:顔面神経刺激しけいれん等が発症
●眼瞼ミオキミア:ストレスや睡眠不足等で、自然治癒事が多い
病態としては、脳の大脳基底核という箇所は意図的な運動制御に関して重要な働きをし、小脳や視床、視覚中枢などと広範囲に中枢系と協調的に連絡をしていて、また骨格筋の不随的運動をも支配している箇所の機能不全によってジストニア(意思に反する不随運動)が生じているとの説が最も有力。
眼瞼けいれんでは、瞬きがうまく出来ずに瞼を閉じている方が楽になり、初期症状ではドライアイと似た症状ですが眼瞼痙攣ではゆっくりと進行していきます。
原因による分類
本態性眼瞼けいれん(明確な原因は不明)
症候性眼瞼けいれん(パーキンソン病などによる)
薬剤性眼瞼けいれん(抗うつ剤などの内服薬による)
●瞼がピクピク動く
●光がまぶしい
●眼が乾く
●眼がショボショボする
●眼を閉じていた方が楽
●まばたきの回数が多くなった
多くは40代以上の女性に発症し、原因が不明な本態性眼瞼けいれんと呼ばれるものが多い。
検査は痙攣の自覚の他に、眉毛のが下方向へ向いている、側頭部を抑えると眼が開けやすくなる、等の所見がある。
その他に、瞬目テスト(速瞬テスト、軽瞬テスト、強瞬テスト)で顔面筋の攣縮が現れる。
また、特殊検査では筋電図検査、画像検査、ビデオ眼振計などの検査法䆤法がある。
眼輪筋は眼瞼部と眼窩部と涙嚢部の3部に分かれていて、顔面神経の支配を受け、経絡は胃経(承泣)、膀胱経(攅竹)、三焦経(絲竹空)、胆経(瞳子髎)が通る。
下眼瞼痙攣では胃経が関連し、上眼瞼痙攣では膀胱経と三焦経が関連し、外側部では胆経が関連するので、それらの経絡経穴が鍼治療に適する経穴となり、また同じ経絡の反応のある経穴も配穴されても良い。
尚、眼瞼部は内出血を起こしやすいので慎重な刺鍼が必要となす。
オステオパシーでは、顔面麻痺と同様な施術で眼輪筋へ神経伝達が間欠的とならない様にし過剰な電流による筋刺激を緩和させます。
また、眼輪筋へのトリガーポイント圧迫とストリッピングをほどこします。
●側頭骨回旋変位の修正
●頭蓋骨縫合バランス修正
●第四脳室把持
●後頭乳突縫合Vスレッド
●前頭骨圧縮・牽引