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新たな症例紹介

びまん性肺疾患または浸潤性肺疾患とも呼ばれる

間質性肺炎

呼吸器系の器官

呼吸器は空気の通り道である気道(上気道、下気道)とガス交換の場である肺胞(呼吸部)で構成されていて、呼吸器官として上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)と下気道(気管、気管支、細気管支)に肺で構成されています

・肺は左右一対の器官で胸郭(胸椎・肋骨・胸骨が連結する骨格で胸郭内  を胸腔という)内に収まっています

・肺は呼吸によって体内へ酸素を取り入れ、体外へは二酸化炭素を排出  する器官で、右肺が約1,000mlで左肺が約900ml(成人男性)の容積がある

肺小葉は気道と血管がセット

肺は肺胞というブドウの房のような小さな袋が集まって出来ている

肺小葉とは、小葉間結合組織(小葉間隔壁、小葉間中隔)で隔てられた  区間を言います

・肺小葉は、不規則なピラミッド形をした200個以上の肺細葉(一次肺  小葉)の集まりで、容積は1~2㎤である

・肺細葉は肺胞が現れる呼吸細気管支より末梢側の部分であり、いくつ  もの肺胞管を含む

・肺小葉は各細気管支に、肺細葉は各呼吸細気管支に対応する領域である

 

肺胞壁の構造:ガス交換を行う外呼吸の終端

肺胞壁は肺胞内面を裏打ちする肺胞上皮細胞と、その間に挟まれる薄  い間質(結合組織)からなり、壁内に豊富な毛細血管が走る

・肺胞上皮の全肺胞表面積の90%はⅠ型肺胞上皮細胞で覆われている

全身から集められた二酸化炭素と結合した血液は、大静脈を経て右心房に入った後に右心室を通って肺動脈から肺に送られます

肺では二酸化炭素が酸素と交換された新鮮な血液となって肺静脈から左心房へ入ってきます(肺循環)                 

その後に左心室へ送られてから、大動脈を走行して全身へ運ばれて各細胞へ酸素を供給します(体循環)

役目を終えた血液は、老廃物の二酸化炭素と交換して再び大静脈を経て右心房へと戻って来ます(体循環

呼吸の調節

呼吸の調節は延髄の呼吸中枢を中心に橋の呼吸調節中枢、持続吸息中枢との密接な連携のもとで調節される

末梢の受容体として気管支・細気管支壁や肺胞壁などの伸展受容体や血管にある化学受容体から血液中の酸素分圧情報を、迷走神経や舌咽神経を介して中枢へ伝達します

呼吸中枢からの指令は横隔神経や肋間神経を介して末梢の呼吸筋へ伝達されて呼吸筋群の運動を制御されます

また、呼吸筋郡は随意筋であり、意図的に呼吸のリズムや深さを変化させることも可能です(例えば深呼吸)

呼吸不全

呼吸不全とは血液中の酸素(O2)と二酸化炭素(CO2)の分圧が異常を示して、生体が正常な機能を営めない状態をいいます

臨床経過によって、急性呼吸不全慢性呼吸不全がある

動脈血の酸素分圧(PaO2)で、60Torr以下を示す時は呼吸不全と判断される(基準値は80~100Torr)

 

呼吸不全には二酸化炭素の分圧で分類

高二酸化炭素血症の有無で分類される

・Ⅰ型呼吸不全  PaCO2が45Torr以下をいう           ・Ⅱ型呼吸不全  PaCO2が45Torrより越えて低い場合をいう               (高二酸化炭素血症)

●Ⅰ型呼吸不全

●Ⅱ型呼吸不全

換気障害(拘束性と閉塞性)の病態比較

・拘束性換気障害(間質性肺炎、肺結核後遺症)では、肺が広がれずに   吸うことが難しい

・閉塞性換気障害(喘息、慢性閉塞性肺疾患)では、肺内の二酸化炭素を  排出し難い

 

間質性肺疾患:びまん性肺疾患または浸潤性肺疾患

間質性肺疾患(間質性肺炎)とは、肺間質を炎症や損傷で壁が厚く硬い繊維化する疾患の総称で、酸素を取り入れ難くなり、びまん性肺疾患(肺の両側肺野にびまん性の陰影を認める)の一つとして分類される

間質性肺炎の初期には間質腔に白血球やマクロファージ、タンパク質を豊富に含んだ液体が集積して炎症を引き起こします

症状が進行して行くに従って、肺組織が破壊され瘢痕化(繊維化)して、囊胞(蜂の巣に似ているので蜂巣肺とよばれる)が残ってくると、肺繊維症と呼ばれます

肺間質とは、狭義では肺胞隔壁をさすが、広義では気管支血管周囲(気管支血管束を含む組織)、小葉間隔壁(小葉間中隔)、胸膜直下などを含める

間質性肺疾患(肺炎)の分類

【原因がと判明している間質性肺炎】

 1)自己免疫疾患                           グッドパスチャー症候群、混合性結合組織秒、関節リュウマチ、    多発性筋炎と皮膚筋炎、シェーグレン症候群、全身性強皮症、     全身性エリテマトーデス(SLE)、IGg-4関連疾患

 2)感染症                              真菌、マイコプラズマ、寄生虫、リケッチャー、ウイルス感染

 3)有機粉塵                             鳥の糞、カビ                     

 4)薬剤関連                             アミオダロン、ブレオマイシン、ブスルファン、カルバマゼピン、   クロラムブジル、コカイン、ミクロホスファミド、金属材

 5)化学物質                             アルミニューム粉末、アスベスト、ベリリウム、二酸化硫黄

 6)放射線関連                            癌治療放射線                        

 7)その他                              アミロイドーシス、慢性誤嚥、サルコイドーシス、血管炎疾患、    神経繊維腫症、リンパ脈管筋腫症

【原因が判明しない間質性肺炎】=突発性

主な突発性間質性肺炎(IIPs) 

 1)慢性繊維化・間質性肺炎(IP)                     突発性肺繊維症(IPF)、非特異性間質性肺炎(NSIP)

 2)喫煙関連・間質性肺炎(IP)                                                                                呼吸細気管支炎を伴う間質性肺炎(RB-ILD)、             剥離性間質性肺炎(DIP)

 3)急性・亜急性間質性肺炎(IP)                     突発性器質化肺炎(COP)、急性間質性肺炎(AIP)

 4)希な突発性間質性肺炎(IIPs)                      リンパ球性間質性肺炎(LIP)、慢性繊維化型間質性肺炎(PPFE)

間質性肺炎と肺胞内肺炎の相違

肺炎は病変の存在部位によって間質性肺炎と肺胞内肺炎に分けられる

間質性肺炎は主に肺胞を取り囲む間質に炎症が起こる

・肺胞内肺炎(狭義の肺炎)は主に肺胞内腔に炎症細胞が浸潤し、一般的  な肺炎を指す

間質性肺疾患の病態:間質性肺炎や肺線維症

間質性肺炎や肺線維症では、拘束性換気障害や肺拡散能障害等の機能障害の低下を招き、呼吸困難などの症状が起こる

肺コンプライアンスとは、肺の膨らみやすさの指標の事で、気道内圧の変化に対する換気量の変化から算出され、ある圧をかけた時にどれだけ換気量を得られるかを示し、高いほど肺は膨らみやすく、低いほど膨らみにくくなります

肺コンプライアンスが上昇する原因として肺気腫や加齢、低下する原因として炎症や繊維化などが挙げられます

突発性間質性肺炎(IIPs)

突発性間質性脾肺炎の概要

間質性肺炎(IP)の原因には、薬物、奮迅、膠原病、サルコイドーシスなどの原因があり、その中でも原因が特定出来ないものを突発性間質性肺炎(IIPs)という指定難病の一つです

突発性間質性肺炎の中では突発性肺繊維症(IPF)が80~90%と最も多く、次いで突発性非特異性間質性肺炎(NSIP)が5~10%、突発性器質化肺炎(COP)が1~2%とされ、発症は10万人に2.23人とされています

突発性肺繊維症(IPF)                       慢性かつ進行性に繊維化し、蜂巣肺形成を特徴とする肺疾患で、突発  性間質性肺炎の中で最も頻度が高い                  好発:50才以上の男性喫煙者                   原因:原因は不明でハッキリとした原因既知は除外される       特徴:乾燥咳嗽、労作性呼吸困難、ばち指

非特異性間質性肺炎(NSIP)

非特異性間質性肺炎は、繊維化病変の分布および進行の時相が均一な間質性肺炎である

呼吸困難、咳嗽、易疲労などを主訴として発症し亜急性から慢性への経過をたどる

好発年齢は50才前後の女性に多く、膠原病との関連が示唆される

ステロイドが比較的有効で、蜂巣肺所見はは認めない

 

突発性器質化肺炎(COP)

突発性器質化肺炎は肺胞腔内にポリープ状の器質化病変を形成する間質性肺炎であり、急性から亜急性に経過する呼吸困難、咳嗽、発熱を認めます

好発年齢は50才台で性差はありません

病変の分布は斑状にみられ、肺胞構造の破壊はなく、ステロイドが有効で予後は良好である

間質性肺炎の治療:禁煙が基本的な治療法

現在は有効な治療法はなく、対症療法が基本となる

・禁煙の励行

・在宅酸素療法

・急性型(中等~重症)にはステロイド投与

・間質性肺炎のなかで原因が判明しているものは、その原因に沿った   治療が優先される

・突発性肺繊維症(IPF)以外の突発性間質性肺炎についてはステロイド  剤(副腎皮質ホルモン剤)や免疫抑制剤が適応となる

・突発性肺線維症では標準的な治療法は確立されていないが、下記の   薬物治療法が用いられる                         1)抗繊維化作用呼吸機能低下抑制作用                     ピルフェニドン、ニンテダニブ                        2)抗酸化作用                                 N-アセチルシステイン吸入療法                     3)急性増悪に使用(慢性期には使用しない)                   ステロイド剤、免疫抑制剤                 

東洋医学とオステオパシー

鍼灸にて肺経病症を治療

・肺は胸中にあり、気管に繫がっていて喉籠に通じている

・肺は「気を主り呼吸を主る」「宣発と粛降を主る」「通調水道を主る」 「百脈をあつめ心脈の巡りを助ける」などの生理機能がある

・肺の主な病理としては「肺気の失調」と「肺陰の失調」として現れる

肺気の失調

【肺失宣降】肺気の宣発機能と粛降機能が失調した病理状態        ・肺気の宣発が悪い状態を肺気不宣といい、呼吸が不利となり咳嗽    や胸悶・くしゃみ・鼻閉となり、衛気が鬱滞して腠理が閉塞して    無汗となる                           ・肺気の粛降が悪い状態を肺失粛降といい、肺気が詰まったり上逆    すると喘息や咳き込みが起こる                  ・肺失宣降となり、水液代謝が悪くなり尿量の減少や浮腫が起こる

【肺気虚損】肺の生理機能が減退している病理状態            ・宗気と津液の輸送機能に影響し呼吸機能減弱となり、咳嗽・喘息    や息切れが現れ、疲労により悪化する               ・衛陽虚弱とな腠理が緩んで表虚となり自汗が起こりやすくなる    ・肺気虚損のために津液輸送機能の減退から、水分代謝が悪化して    痰飲や浮腫が生じる

肺陰失調

【肺陰欠損】内熱虚火などで肺陰液が不足し肺の潤いが失われる病理状態  肺が乾燥して潤いを失い、乾いた咳が起こるが痰は少なく、鼻や咽   頭部も乾いてかすれ声も現れる

鍼灸治療穴                          

肺経の経穴で胸部の経穴の他に、肘以下の経穴では肺・胸部・気管・咽頭・喉頭などの治療ができ、背部兪穴の肺兪では慢性病の治療に効果が期待出来る

中府:肺疾患の常用穴

雲門:肺疾患に用いる

尺沢:合水穴

列欠:絡穴

大淵:兪土穴・原穴

少商:井木穴

肺兪:肺部兪穴

オステオパシーにて肺病変を治療​

オステオパシーに於ける手技は異常な体性求心性神経の関与によって、異常な反動的内臓反射への遠心性神経支配を正常化するもので

内臓反射法の手技は自律神経系に働き掛けて内臓系に副次的反射を生  み出す事を目的としています

内臓筋筋膜法の手技は炎症や疼痛などを緩和する臨床反応を起こして  内臓領域(間質も含む)に於ける静脈やリンパのドレナージに直接的に  作用する

【後頭乳突縫合圧迫法】                       第Ⅹ脳神経(迷走神経)を経由して心拍数に作用をさせて、二次的に   体性内臓反射を引き起こしている可能性のある領域の頭蓋体性機能   障害を治療する

【第2肋骨交代圧迫法】                       交感神経節を経由し心拍数に作用して、心拍数に影響を及ぼす可能性  の領域の胸肋体性機能障害を治療する

【肋骨情報挙上】                          肋骨の可動制限もしくは器官の機能障害を交感神経の亢進を促して治療

【胸郭ポンプ】                           肺拡張不全、気管支炎、肺炎、末梢浮腫、その他の問題を治療する

【胸筋牽引】                            肺拡張不全、気管支炎、肺炎、末梢浮腫、その他の問題を治療する

【ペダルポンプ】                          肺拡張不全、気管支炎、肺炎、その他の問題を治療する

※自己治療法として、横隔膜の呼吸法、自己ペダルポンプ、ピストン呼吸などがあります

診療日・診療時間

12月の診療日カレンダ
赤色文字は休診日です

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