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脊柱側弯症

脊柱が側方へ弯曲する疾患を総称して脊柱側弯症というが、椎骨の変形を伴わずに原因を取り除けば改善される機能性脊柱側弯症と、椎骨の変形を伴って不可逆的な弯曲をする構築性脊柱側弯症があります。

構築性脊柱側弯症には種々の分類がありますが、一番多く約70%を占めるのが突発性脊柱側弯症で、思春期の女性に多くみられます。

現状の医療では早期に発見して進行を予防する必要があり、進行してしまった側弯症の矯正は手術療法のみとされています。

株式会社メディックメディア「病気が見えるvol11 運動器・整形外科」第1版より

突発性脊柱側弯症

突発性脊柱側弯症の特徴

突発性脊柱側弯症とは原因がわからない事を意味していて、幼児や小児にも発症しますが、大半は10才から成長が終了するまでの間に発症します

多く発症しているのは思春期の女性が多く、早期発見と早期の装具装着が望ましいのですが、外観的に見て症状が現れるのは中程度になってからのためにスクリーニング検査が重要になってきますが、この検査は学校保健法で義務化されています、しかし学校検診は内科医の実施が多いので、整形外科専門でないために見逃される事が少なくありません。

成長期が終了すれば、弯曲が急速に進行する事は希となり、成長期の終了後は側弯が30°未満であればそれより進行はないとされています。  また、側弯が50°以上であれば年間に0.5°から1°程度の進行があると言われています。

突発性脊柱側弯症では患者の約30%で家族歴があるとされていて、現在は遺伝子による研究が進められていますが、特定な遺伝子はまだ発見されていませんので、家族歴がある児童は定期的な検査を行い早期発見を心がけて下さい。

株式会社メディックメディア「病気が見えるvol11 運動器・整形外科」第1版より

1.思春期の女性に好発                      2.多くは無症状で、進行に従って体幹が非対称になる        3.腰痛・背部痛・神経症状・胸郭変形などが現れる        4.胸郭変形が進むと肺が圧迫されて呼吸機能に障害が現れる     5.X線写真でCobb角を計測して現在の弯曲の程度、骨の成熟度を鹹味   して今後の進行を予測する

症状の多くは外見からも体幹が左右非対称が確認出来る様になると、進行が進むにつれて、脊髄神経圧迫などから腰痛・背部痛・神経症状、胸郭変形から呼吸器機能障害などが起こってきます。

軽度側弯=Cobb角<25°      中度側弯=Coob角25°=<40°   重度側弯=Coob角>40°

突発性脊柱側弯症の治療

突発性脊椎側弯症の弯曲は自然に矯正されることはありません

通常では背中の痛みの原因とはなりませんが、弯曲が大きい場合は不快感を伴うこともあり、著しい弯曲がある場合には痛みや痺れと手足に力が入らない等の症状が出現する事もあります。

軽度から中程度の側弯の場合ではスポーツも通常の生活には制限は殆ど必要はありません。

●Cobb角が25°以下の場合は軽度側弯になりますので、治療方法は約  3ヶ月ごとの経過観察になります。

●Cobb角25°~40°では中度側弯になりますので、推奨される治療  方法は装具療法になります。

●Cobb角40°以上では重度側弯となり、整形外科においては手術療法  の適応になります。

写真・イラストは株式会社メディックメディア「病気がみえるvol11 運動器・整形外科」第1版より

脊柱側弯症の治療法の選択枝

側弯症の治療目的は脊椎の弯曲を矯正することで、大きく分けると4つの療法があります。

1)経過観察(治療法はありません)

2)装具療法は今後の進行を予防目的で元に戻す事はできません。

3)手術療法でも既に側弯してしまった脊椎を真っ直ぐに戻す事は難しい        と言えます。

4)代替療法(カイロプラテック、オステオパシー、マッサージ、理学   療法など)

<装具療法>

脊柱側弯症の患者の多くは装具療法を行っていませんが、6人に1人位の割合いで思春期に側弯の進行が進む患者がいて、中度の側弯と診断されると医師は側弯の進行が予測される場合にはその進行を防ぐ目的で装具療法を勧める事があります。

装具療法を行っているにもかかわらず側弯が進行してしまうケースが希にあって、どの様な装具が有効なのかに関する研究が必要とされています。

重度の脊柱側弯症の患者(50°以上)にでは、弯曲を矯正し悪化を防止する為に手術療法を勧める事があります

<手術療法>

手術療法は ”骨をつなぎ合わせ” 側弯がある椎骨を一度解体して再編成し、融合させて一つの固い骨に造り治す事になりますので、手術部の脊柱は動かなくなります。

もしも成長期を過ぎて側弯が50°を越えていて手術をしなければ、多くの場合は悪化する事が予測され、脊柱の変形が肺を圧迫し肺機能に影響を与えるかもしれませんが、成長期段階の児童の側弯が40°から50°の場合には判断が分かれるところです。

手術によりどのくらい矯正が可能かは、側弯の柔らかさによるもので、手術前に特殊レントゲン撮影で柔らかさを評価して予測されます。

手術後は疼痛が強いのが3~4日程で急速に和らいできて、麻薬性鎮痛剤の使用で疼痛はコントロールされていて、この麻薬も常習性防止の為に長期に使用する事が無い様に鎮痛剤のコントロールもされていきます。

手術療法では、おおよそ10日前後の入院の後に、2~6週間の自宅療養を経て2~6ヶ月で通常の生活が可能になります。

手術後に脊柱の強固な融合がなされれば、生活一般やスポーツ(過激は除く)も可能になりますが、融合が得られない場合には成長に伴って脊椎を矯正したロッドが最終的には破損が起これば再手術の必要性が生じます。

<オステオパシーと脊柱側弯症>

側弯症には色々なタイプの症例がありますが、圧倒的な多くは突発性脊柱側弯症の患者が多く、現代医学でも原因不明で、進行が進む迄は経過観察(処置が無い)で、中程度からは脊柱に対しての対処療法で装具療法と手術療法を勧めますが、矯正して真っ直ぐにする事はできません。     通常の西洋医学では、脊椎が何故変形するかが不明ですので、変形を矯正して進行をくい止める治療方法が一般的で、他の有効なオステオパシー、理学療法、カイロプラティック等の手法を科学的立証がされないと退けています。

私たちの身体を支えているのは骨だけではなく、筋肉や靱帯で支えられ、それらの維持と成長には血液や栄養分を運び老廃物の廃棄を行う血管やリンパ管などが総合して身体を維持しています

骨格の矯正には他の組織の働きをも考えなければ、他の組織に引きつれやつぶれ等が起こって体調自体が変調を起こすでしょう。

オステオパシーは1874年にアメリカのアンドリュー・テイラー・スティルが、ギリシャ語で「骨の病理」として提唱し、その後        ①骨の異常 ②筋・腱の異常 ③内臓の異常 ④神経・血管の異常 ⑤リン  パの異常の5項目を挙げて病理に応じた治療方式を創案しました。

私たちが誕生するには、子宮の中では丸まって成長をしていき、出生時には産道を回転しながら出産されてきますが、丸まったままで真っ直ぐにすると捻れが出来るのを戻すためと言われていますが、この事が何らかの意味をなしているのではと私は考えています。

オステオパシーに於いて、脊柱側弯症の施術をするには、脊柱を支える土台となり、重力が掛かる仙骨の調整から行う事が必要になります。   また、この仙骨には頭蓋骨の中で大脳と小脳を隔て側頭骨に付着する「小脳テント」と大脳を左右に分ける「大脳鎌」、小脳を左右に分ける「小脳鎌」に連なる脊髄硬膜が付着していて膜連鎖で中枢神経系と繋がっています。仙骨という土台を水平に保ってから、脊柱重心線上にある弯曲している椎骨を左右の動きを調節します。

そして、私たち人間が真っ直ぐに立っていられるのは、ジャイロシステムを備えているからで、このシステムをコントロールしているのが脳と脊髄からなる中枢神経系が担っています。

私たちの身体を支えている筋肉は拮抗作用で均等を保っていますが、左右でどちらかの筋肉が異常に縮むと、そちら側へ倒れて行きます。しかし、代償能力を発揮して椎骨が曲がって水平を保つ様にしているのがジャイロシステムで、皆様もご存知の三半規管は水平を感知する器官となります。

この縮んだ縮んだ筋肉の緊張を柔らげて、固まった椎骨関節の可動性を取り戻し、中枢神経を包んでいる神経硬膜の歪が取れれば、椎骨は正常位置に戻せると考えています。    

その他の症状