診療時間 | 午前 9時~午後 12時 午後 2時〜午後 6時 |
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休診日 | 12月の休診日は下記の通りです 毎週月曜・火曜が定休の他 13日~16日は連休になります |
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脳神経の障害では、四肢や体幹部を含めた広範囲な運動障害と感覚障害があり、障害部位により運動障害のみの場合があれば、感覚障害のみの場合もあり、また両方の複合した障害もあります。
この障害で、運動障害では、運動麻痺と不随意運動に分けられていて、 筋の随意運動を支配する下位性伝導路を錐体路と言い、この伝導路の障害で運動麻痺が起こります。
感覚を支配している上位性伝導路は錐体外路と言い、この伝導路の障害で不随意運動が起こります。
運動麻痺とは大脳皮質から筋肉までの神経経路のどこかに異常が生じて、筋肉の随意運動が出来なくなった状態をいいます。
運動麻痺には
◎核上麻痺:大脳皮質から内包、脳幹、脊髄、を経て脊髄前角細胞に至 る、上位ニューロンの中枢神経の障害により、伸張反射の 亢進を伴う痙性麻痺
◎核下麻痺:脊髄前核細胞から末梢部に至る、下位ニューロンの脊髄末 梢神経の障害により筋緊張の減弱を伴う弛緩性麻痺があ り、麻痺の程度によって完全麻痺と不完全麻痺に分けられ ます。
運動麻痺の評価には一般的には徒手筋力テストがあり、麻痺の程度、回復傾向か、病状の悪化かを評価する事が出来る。
上記の表は、株式会社学習研究社「脳・神経疾患ナーシング」より
錐体路を循環する動脈の出血、梗塞、塞栓によって起こり、1~2週間の急性期を経て、多くは片側の上肢・下肢に痙性不完全麻痺の後遺症を残して慢性期に至り、言語障害などの脳神経にも後遺症を残す場合もある <症状> 患側上肢・下肢の深部反射亢進、病的反射
<治療穴> 天柱、曲池、合谷、伏兎、足三里、懸鍾、陽輔
末梢神経麻痺の多くは核神経の走行途中で打撲や圧迫などの障害を受ける事によって起こる、支配筋の弛緩性麻痺をいいます。
上肢は、橈骨神経・正中神経・尺骨神経の三本が指先までの筋肉を支配していて、下肢は総腓骨神経・脛骨神経お二本が指先までの筋肉を支配しています。
東洋医学で運動麻痺は、痿証として捉え、四肢の筋肉が弛緩し、筋肉の萎縮も一部にみられ、運動障害を呈するものをいいます。
痿証には、熱による実症と虚による虚症によるものがあります。