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新たな症例紹介

インフルエンザ脳症

急性脳症とは

急激に発症し、痙攣、高熱、持続性の意識障害を主症状とし、髄液に細胞の増多が認められない。

急速な意識障害の進行と予後の悪さが特徴で、中枢神経系に明らかな炎症箇所が見られないにもかかわらず頭蓋内圧亢進などにより、広範囲な脳機能障害ををもたらす病態を現します

インフルエンザ脳症の分類

  • 1
    急性の臨床経過、びまん性脳浮腫、多臓器障害・血液障害を 伴いやすい脳症
     1・急性壊死性脳症:両側の視床をはじめ脳幹被蓋、大脳   側脳室周囲白質、小脳の歯状核周囲に浮腫性壊死の病変   がほぼ対照性に分布するタイプの急性脳症 
     2・HSE症候群:ショックと播種(種を撒いたように広がる)性血   管内凝固を伴う劇症型の急性脳症で多臓器不全に陥りやすく    予後は不良
     3・その他
  • 2
    亜急性・二相性の臨床経過、限局性脳浮腫、大脳皮質機能障害を伴いやすい脳症
    (痙攣重責型)
  • 3
    先天代謝異常症および類縁の症候群
     1・先天代謝異常症
     2・古典的Reye症候群:微少脂肪滴が肝小葉全体に沈着した     脂肪肝を合併する急性脳症で、主として幼児~学童にみられ    る疾患
  • 4
    その他の症候群

インフルエンザ脳症の主な特徴

①インフルエンザに感染した、主に5歳以下の乳幼児に多く発症し、   急速な意識障害を現す。

痙攣や異常な行動を伴う。

③頭部CTやMRIで様々なパターンの浮腫性変化が抽出される →      インフルエンザ脳症 を考える。                 診断の確定はJCS(ジャパン・コーマ・スケール)で20以上、または   10以上が24時間以上継続の場合と、頭部CT検査によって     

インフルエンザのその他の事項

インフルエンザの流行は1998~2003年にA香港型が大流行したが、   その後の2009年の新型インフルエンザ(H1N1)の流行によって      インフルエンザ脳症が多数例が起こっている。

・日本に於ける年間症例数は50~250例が報告されるが、欧米においての  報告数は少ない

死亡率は2000年だいに入ってから10%程度の症例である。

・インフルエンザ脳症は単一の疾患ではなく、複数の症候群(亜型)から  となっている。 

インフルエンザ脳症の初発症状

インフルエンザ脳症の注意点は、急速に進行する意識障害痙攣異常言動(幻視)の3つが症状の中心となるので注意が必要。

※2017に厚生労働省より、異常行動に対する指針が発表されている。

インフルエンザ脳症の治療法

1.支持療法                                                         a.心肺機能の評価と安定化                     b.痙攣重積発作への対処(ジアゼパム、ミダゾラム)          c.体温管理(アセトアミノフェン)                    ※アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸は禁忌        d.頭蓋内圧亢進への対処(D-マンニトール)

2.特異的治療                           a.抗ウイルス薬                           リン酸オセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)       b.ステロイドパルス療法                       メチルプレドニゾロン                      c.γ-グロブリン大量療法

東洋医学の治療

東洋医学において治療方針をたてるための基本概念に陰陽論があり、それを基本概念において、病位(表裏)、病性(寒熱)、病勢(虚実)に分類して組み合わせにより八つの組み合わせを八鋼弁証といいます。

また正常機能が失われた時に現れる症状を証候といい、症状の分類方法には、六経弁証三焦弁証衛気営血弁証臓腑弁証などの証候分類法があります。

身体の外から病邪を受ける外感熱病では、秋から冬にかけては傷寒病として証を鑑別し、春から秋にかけては、温熱病として証をたてていきます。

インフルエンザの治療にあたっても、傷寒型の場合と温熱病型に分類されて、それぞれの治療法を行っております。

しかし、新型インフルエンザA(2009年4月26日メキシコにて発症され、毒性が強い)H1N1型は瘟疫(急性伝染病)と捉えられて、かねてからのインフルエンザとは違い、病の進行スピードが速く、一旦膜原に入り、そしていきなり気分や栄分や血分へと進行していき、症状が激しく、病の進展が非常に早いのが特徴となります。 

インフルエンザの弁証論治

舌診に重点を置く

まずは舌診に重点をおきますが、通常の舌診では            舌質:白→寒証、紅→熱証                     舌質:乾燥→陰虚、湿潤→陽虚                   舌苔:剥がれているか→虚症、剥がれていないか→実症        苔色:黄色・茶色・灰色・黒の順に内熱の強さを現す

しかし、インフルエンザは急性熱証ですので舌は乾燥傾向にありますので潤いが出るように治療をします。                  瘟疫の場合は殆どが気分の実熱型ですので、邪熱が強いほど舌苔は剥がれにくくなりますので、治療は舌苔が剥がれる様にするのがポイントです。  

          

胃の気脈診(寸口浮中沈)をみる

手の太陰(寸口部)に臓腑の気が送られてくるのは、胃の気を土台とし、寸口脈診は臓腑とその根本にある胃の気をみる事になる。

脈の浮沈、固さや緩みが重要で、熱病にかかると脈は次第に沈み、遅脈になる場合がありますので注意が必要となります。

傷寒に於ける治療一覧(六経弁証)

寒い時期に起こる傷寒病・中風系のものを通常のインフルエンザに相当し下記の一覧表を参考とする。

温病に於ける治療一覧(衛気営血弁証)

温熱型インフルエンザは病の進行が非常に速いので、邪が何処にあるかを判断する事が一番の課題となる。

上記の傷寒表および衛気営血表は、株式会社たにぐち書店「鍼灸医学に於ける実践から理論へパート4及び、株式会社緑書房「東洋医学鍼灸ジャーナルvol09:瘟疫病について(北辰会代表 藤本蓮風)」を参考にしております

最近の臨床例  2019~2020にかけて

☆既往症にクッシング症候群と間質性肺炎を持ち、虚弱体質女性  が急の高熱で意識の混濁と手足の痙攣が起こる。        瀉血をされて手足の出血痕跡からも記憶が無いとの事

(12月24日)                       病院にてインフルエンザA型と診断されて投薬(イナビル)を受け、 帰宅後に服飲するも、その後に嘔吐する

(12月25日)                       朝から37.6°の熱あり、発汗なしで、鍼灸治療に切り替え    合谷・曲池・後谿・曲池に鍼

(12月26日)                        夜に39.8°の発熱となり急遽、寫法で手の十宣への瀉血を行い  38.8°迄下がるが、夜中に再度の高熱で十宣に足の十宣を加え  ることで37.8°迄下熱する

(12月27)                        昨日の清熱解毒から36.2°、発汗、脈沈細、で嘔気あり     内関・神門の補法、上巨虚の寫法

(12月28日)                       平熱の35.6°で落ち着くも、発汗あり、依然に嘔気あり     心兪・脾兪・胃兪に鍼、中脘・気海・関元に灸

(12月29日)                       依然と嘔気あり、平熱、発汗なし、食欲がない         心兪・脾兪・肝兪・胃兪に鍼、気海・天枢・関元に灸

(12月30日)                       嘔気治まるが、全身虚弱、食欲なし              心兪・肝兪・脾兪・胃兪・腎兪に鍼、天枢・気海・関元に灸

(12月31日)                       全身虚弱、食欲なしは前日同様                処方も前日同様

(1月1日)                         食欲が少し戻る                       処方は前日に同じ                     (1月2日)                         今日から湿性の咳がつく                   肋骨挙上で肺機能の向上を図る               (1月3日)                         前日と同様の症状で、処方も同様に行う 

(1月4日)                         ほぼ完治する

その他の症状

診療日・診療時間

6月の診療日カレンダ
赤色文字は休診日です

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