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膝痛

膝の痛みは、腰痛と共に痛みの訴えでは多くの方に於ける主訴となります

その原因として、現代医学の整形外科的に見た原因と、東洋医学から見た原因とに分けてみます

現代医学からの諸原因は                 (1)加齢による退行変性                 (2)スポーツ障害                     (3)慢性関節リュウマチを代表とする炎症性疾患

東洋医学からの諸原因は                   (1)外傷、長期局所負担、古傷(気滞、瘀血)        (2)老年、久病、房事過多(精血不足)           (3)風、寒、湿の外邪侵入(痺症)

 

現代医学からの膝痛

膝関節痛の疾患
 
外傷性、関節症炎症性、スポーツ障害、
 腫瘍、その他の疾患に分類

外傷性関節軟部組織損傷
  事故やスポーツで膝部の骨・軟骨・靭帯に外力が加わり、骨折・   捻挫・打撲・脱臼等の損傷からの膝痛

  • 1
    半月板損傷
    日本では外側半月板損傷が多く、縦断裂・バケツ柄断裂・横断裂・水平断裂・半月板付着部剥離が起こり、疼痛や運動障害、関節裂隙圧痛、弾発現象、雑音、膝崩れ現象等が特徴
    マックマレー・テストアプレー・テストがある
  • 2
    靭帯損傷
    局部の圧痛・内外反強制により疼痛が増強いあたり、不安定性が見られる
    内側側副靭帯損傷では30度屈曲位で外反動揺があるが、伸展位では前縦靭帯の緊張のため不安定性はでない            内・外則靭帯損傷の場合のほとんどが装具装着の保存療法を行い、善十靭帯損傷では手術的治療が行われています           マックマン・テストベラースストレステストがあります

関節症
  年齢的な退行変異の変形性膝関節症と中枢性または末梢性の神経   障害による関節症があります

  • 1
    変形性膝関節症
    変形性関節症は単一の疾患ではなく、軟骨などの関節を構成する組織の変性や破壊で関節機能の障害に至る複合的疾患です
    発症の原因が不明な一次性と、遺伝や肥満などの体質に関節局所の解剖学的特徴や栄養障害に機械的要素が関与する二次性に分けられます
    まずは、関節痛の緩解と増悪があり、次に関節可動制限が起こり、筋萎縮も起こります
    体重制限や鎮痛剤・ヒアルロン酸注入、杖や装具の理学的療法などを根気よく保存療法を行い、最終的手段は人工関節手術があります
  • 神経病性関節症
    中枢性もしくは末梢性の神経障害による関節の破壊性を伴った関節症で、基礎的疾患に糖尿病などがあり、症状としては関節腫脹、や水腫の持続、著しい異常可動・不安定性があるが、疼痛はほとんど無いので、初期には変形性膝関節症と判別が困難で、急速に関節破壊が起こって判別する事が多く、  人工関節手術は禁忌

炎症性疾患
  リュウマチ、偽痛風があり、医療行為の治療が主体となる

  • 1
    慢性関節リュウマチ
    最初に膝に起こる事は希で、多発性関節症状の一つとして膝関節症状が出現する  多くは両手両側性に出現し、朝の両手が強るなどで、気づく事が多い  初期は腫脹、疼痛、熱感、関節液の貯留で気づくが関節液の粘度が変形性湿関節症に比べると低く混濁している
    進行するに従って、関節裂隙の狭小化、関節面の骨破壊、内・外反変形、拘縮が起こってくる
    手術療法として人工関節置換術がある
    鍼灸治療は疼痛や水腫の軽減に有効でる
  • 偽痛風
    痛風に似た疼痛発作を老人に表すもので、膝半月板などの軟部組織に生じます  疼痛は痛風性関節炎の発作に似ていて、突発的に出現し、発赤、腫脹を伴い、数時間ないし1日以内でピークに達する、ピロリン酸カルシュウム結晶の沈着症
    局所的に関節突刺で結晶を除去し、生理的食塩水でパッキング後に水溶性ステロイド剤の注入処置を行う
  • 痛風
    尿酸の生合成過剰か、腎臓の排泄不良か、あるいは両者の合併症により、尿酸血症が組織に沈着して発症する、成人男性に多く、小児と若い女性の発症はなく、更年期以降の高尿酸血症のの女性で遺伝的要素があり、肥満体で美食家には女性も発症する
    関節裂隙に現れやすく、腫脹と圧痛があり、熱感が伴う
    疼痛と腫脹には鍼灸での軽減がみられる

スポーツ障害
  スポーツ障害には外傷と繰り返しの使いすぎ症候群があり、代表   的なものには、ランナー膝とジャンパー膝があります

  • 1
    ランナー膝
    長距離ランニングによって発生した使いすぎによる膝の障害を言い、3種類の炎症疾患があります
     1)膝蓋軟骨軟化症
       スポーツをしている若年女子に好発し、膝蓋骨周囲の疼痛と    膝蓋骨内側の圧痛を訴える
       ストレッチとアイシング、筋力トレーニングを行う
     2)腸脛靭帯炎
       腸脛靭帯が大腿骨外側に上顆結節部に擦れて炎症が起きる
       長距離ランナーで、内反膝に多く発症する
       大腿骨外側上顆結節部に自発痛や圧痛、腸脛靭帯を上顆部で    押さえて膝を屈伸する誘発テストで疼痛があれば陽性
       腸脛靭帯ストレッチやアイシングを行う
     3)鵞足炎
       鵞足(膝関節屈曲筋である縫工筋・薄筋・半腱様筋の脛骨付    着部の腱組織のこと)が擦れて炎症を起こしたもの
       鵞足部に腫脹と圧痛があり、良性の骨腫瘍がある場合も
       ハムストリング(縫工筋・薄筋・半腱様筋)のストレッチン    グと、外骨腫は手術で摘出
     
  • 2
    ジャンパー膝
    ジャンプする回数が多いスポーツ選手に多い炎症性疾患で、膝蓋靭帯に過大な付加がかかり膠原繊維の小断裂、循環障害、深部の炎症などが生じる  膝蓋骨下端に限局する圧痛と運動痛がある
    大腿四頭筋ストレッチ、アイシングとマッサージが大事で、消炎外用剤もしようすると良い

その他の疾患
  オスグット・シュラッター、膝窩嚢腫などがあります

  • 1
    オスグット・シュラクター
      成長期に脛骨結節部の膝蓋靭帯付着部に繰り返して索引力が加わり、脛骨結節部の圧痛や運動痛、腫脹、熱感が起こります
    2~3ヶ月程度の過激な運動禁止して局所安定を保ち、サポーターの着用も有効である
    しかし、成長期に拘わらずの長期間使用は大腿四頭筋の萎縮がおこるので、注意が必要である
  • 2
    膝窩嚢腫
    膝窩嚢腫は膝窩部の嚢腫が拡張したもので、40代~50代の女性に好発し、膝窩部の緊張や疼痛がある
    診断と治療を兼ねる、突刺排液とステロイド剤の注入が有効である

現代医学で用いられている鍼灸治療

膝関節は人の骨格で最長で最大の大腿骨と脛骨を連結する関節で、体重を支えて安定させ、かつ運動性も要求される関節故に障害も起こりやすい。

現代医学でも、膝関節痛の治療に鍼灸治療を用いている処が多くなってきていて、中でも変形性膝関節症が多くの治療効果を期待できうる疾患となっている

変形した関節が元に戻る可能性はなく、完全治癒は望めないが、疼痛や腫脹の症改善には有用な治療法の一つとなっています

 共通の経穴  犢鼻内膝眼膝内委中

 内側の経穴  陰陵泉、膝関、血海、曲泉、陰谷、地機、漏谷

 外側の経穴  陽陵泉、足三里、梁丘、委陽、浮郄、合陽

東洋医学からの膝痛

病因・病機

外傷、長期局所負担、古傷による膝痛
<症 状> 膝窩に絡脈や瘀血がしばしば見られ、舌診・舌診にはま       り変化は現れない 
<治療穴> 条口、下巨虚、漏谷、地機、血海、風市、築賓、女膝、       足陽関、陽交、光明、懸鍾

  • 1
    外傷 捻挫、打撲などで経脈を損傷して気滞血瘀となり、膝痛が発症する
  • 2
    屈曲伸展動作や正座などで長期間の局所への負担をかける事で気血の運行が阻害されて膝痛となる
  • 3
    忘れてしまったような古傷が経脈を損傷したり、気血の運行阻害で膝痛を発症

老年、久病、房事過多:腎虚による膝痛(酸痛:だるい痛み)
 <症 状> 腎虚から精血不足となり、下肢の栄養不足が生じ骨が        養われなくなり膝関節に鈍い痛みが出現する
       発病が緩慢で、痛みは隠痛(我慢できる持続的な鈍痛)
       随伴症状に腎虚の症状を伴う
 <治療穴> 腎兪、太谿、陰谷、関元、血海、委中、膝眼、曲泉

  • 1
    腎は生命活動の根本である「精」を貯蔵し、成長・発育を司っていて女性では7歳で腎気活発となり、14歳で天葵が充満し、21歳で体格が頂点にたっし、28歳で充実し、35歳で機能が衰え、49歳で任脈が空虚となるされていて
    男性では8歳で腎気が充実、16歳で精気が充満し、24歳で筋骨強壮となり頂点に達して、32歳で筋骨は降盛し身体は最盛期となる、40歳で腎気が衰え、48歳で顔面憔悴し、56歳で精気が欠乏し、64歳で天葵が尽きる
    と言われていて、筋骨をコントロールする腎気の衰えから、膝関節にも栄養されなくなって膝痛が起こるとされる
  • 2
    久病とは、長期に及ぶ病の事で、長い病床で腎虚となり、精血不足から膝関節が栄養されずに膝痛となる
  • 3
    房事とは、セックスの事で節制の無いセックスで腎虚となり、腎気が膝関節にも行き渡らずに膝痛となる

風、寒、湿の外邪侵襲から痺症となり、膝痛
 痺とは、つまって通じない事で、外邪が人体に侵襲して経絡を阻滞  させ、気血の運行が悪くなり、関節に疼痛麻木(しびれ)、重だる  さが起こり、関節の腫脹変形屈伸不利を生じる

  • 1
    行痺:風邪が偏
    <症 状> 関節部の遊走性の疼痛、関節の屈曲不利
          随伴症状として悪寒・発熱を伴う事もある
          舌苔薄白、脈浮
    <治療穴> 風池、膈兪、血海、太衝、鶴頂、犢鼻、膝眼、       曲泉、委中、梁丘、血海、陰
  • 2
    痛痺:寒邪が偏盛
    <症 状> 関節部の冷えて固定的な疼痛、関節屈伸不利
          発赤熱感なし、寒冷により増強し暖めると軽減
          随伴症状として寒がり、四肢の冷え
          舌苔薄白、脈弦緊
    <治療穴>腎兪、関元、鶴頂、犢鼻、膝眼、曲泉、復溜、梁丘
         血海、膝関
  • 3
    着痺:湿邪が偏盛
    <症 状> 関節部の重だるい固定痛、雨天に疼痛が増強する
          随伴症状として、軽度の浮腫、麻木感(痺れ)、
          舌苔白膩、脈濡
    <治療穴> 陰陵泉、足三里、鶴頂、犢鼻、膝眼、梁丘、        血海、下巨虚、豊隆、漏谷、地機

記載されている上記の経穴の使用にあたっては、総てを使用する事はなく、反応があり組み合わせが良い経穴を選択して使用する
 

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