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パーキンソン病

株式会社学研「脳・神経疾患ナーシング」より

パーキンソン病中脳にある黒質の緻密部におけるドパミン産生ニューロンの変性によって、綿条体に送られるドパミン不足と相対的にアセチルコリン系の増加がみられ、錐体街路徴候の筋緊張亢進を主徴とした疾患で、原因は不明である。

好発年齢は中年期以降に多く、女性の有病率は男性の1.5~2倍となる。

初発症状は一側性の手足のふるえ、歩行時の足の引きずりが多く出現し、症状はゆっくりと進行してくる。

小刻み歩行や前傾姿勢などの両側性障害に移行して、錐体外路症状の四大徴候の他に自律神経障害や自発性低下・抑鬱気分・不眠などの精神症状を伴う事もあります。

黒質変性以外の原因(脳炎など)によるパーキンソン病様の病態はパーキンソン症候群として、パーキンソン病とは区別されます。

株式会社学研「脳・神経疾患ナーシング」より

MEDIC MEDIA「レビューブック第8版」より

パーキンソン病の病態生理

●黒質・線条体ドパミン系神経回路は、大脳基底核の中心位置にある回  路である

●大脳基底核は、錐体路系(皮質脊髄路)、小脳系と共に円滑な運動を行  うのに重要な役割をしていて、特に姿勢維持、筋トーヌス(筋肉の緊張  の強さ度合い)のコントロールを行っている

●黒質・線条体に於けるドパミン減少により、この回路の不均衡が起こ  って、緊硬直、振戦、無動、動きの減少などの症状が出現すると考え  られている

●中脳黒質にあるメラニン含有ドパミン産生細胞以外にも、中枢神経の  橋背側にある小さな神経核の青班核などの神経細胞の変性脱落があり、 これによって神経伝達物質の脳内ノルアドレナリンの減少が確認され  ていて、一部の神経症状が現れると考えられています

パーキンソン病の原因

中脳黒質にあるメラニン含有ドパミン産生細胞の変性脱落という神経細胞の死滅が何故に起こってくるかは現在も不明で、中毒説、感染説、遺伝説などが上げられているが、決定的な説は存在していません

パーキンソン病の症状

初めに現れる症状としては、振戦が最も多く、次いで歩行障害、緊強鋼、動作緩慢がおこります。

上記図はMEDIC MEDIA ビジュアルノート第2版より

治療目的には症状緩和とADL維持

内科的治療

内科的治療では主に薬物療法が行われており、現在の治療ではドパミン補充とアセチルコリン抑制が行われています。

使用する薬物名と副作用』                     ・レボドパ                              消化器症状:胃部膨満感、悪心、嘔吐、食欲低下           精神症状:イライラ感、抑鬱、眠気、頭重感、頭痛、不眠、幻覚    神経症状:口・手足・体幹のジスキネージ、味覚異常、視力異常    その他:起立性低血圧(立ちくらみ)、動悸、不整脈        ・ドパミン受容体刺激薬                        消化器症状:胃部不快感、胸焼け、食欲不振、悪心、嘔吐       精神的症状:幻覚、幻視、妄想、不安、興奮、焦燥感、傾眠、           眠気、不眠                      その他:起立性低血圧(立ちくらみ)、視覚異常          ・抗コリン薬                             口渇、便秘、尿が出にくい、幻覚、せん妄、錯乱、          視力障害(かすみ目)、口舌のジスキネージなど          ・塩酸アマンタジン                          精神症状:幻想、不眠、イライラ感                 その他:足の浮腫、網状青斑、めまい感、口渇など        ・MAO-B阻害薬                            精神症状:幻覚、妄想、錯乱                    その他:狭心症、三環系抗うつ薬との併用不可

 ※ジスクネジー(ジスクネジア):自分の意思に関係なく身体が動いてしまう不随運動で、元々は                  運動障害・運動異常という意味の言葉

●運動療法

薬物療法と同時に運動療法を行う事が重要で、軽症の時から習慣として運動療法を積極的に取り入れる。

歩行練習、正しい姿勢の保持、発声練習、筋力・関節可動維持のための体操を規則的に行う事で進行を遅らせられる

しかし、疲労感が残る様な強度な運動は避ける。

外科的治療

外科的治療法は、薬物療法が困難な症例で、例えば薬物に耐えられないなどと、長期療養於いて副作用の出現して、薬物療法を維持したり薬物の増量が困難の場合に行う。

外科療法の種類

 淡蒼球破壊術・刺激術

 視床下核破壊術・刺激術

パーキンソン病の症状段階

株式会社学研「脳・神経疾患ナーシング」より

現代医学の鍼灸治療

錐体外路系疾患では、初期においての進行抑制を目的に行う。

<治療穴>

上肢の運動・感覚障害                        風池、肩井、消濼、曲池、四瀆、孔最

下肢の運動・感覚障害                        大腸兪、風市、伏兎、足三里、外丘、殿圧、殷門、承筋                 

 

東洋医学の鍼灸治療

神経内科疾患に分類され、筋力低下はあるが麻痺がない錐体外路系疾患のパーキンソン病を東洋医学では「痿証」になるのと思われる。

痿証とは四肢の筋肉が無力で弛緩し、ときには筋肉の萎縮がみられ、運動障害を呈する病証をいい、「痿」とは四肢に力がなく運動障害が生じる事をいいます。

痿証は肺胃の熱、湿熱邪、肝腎陰虚、脾胃虚弱などの原因で起こるとされています。

  • 1
    肺熱による痿証
    温邪(熱毒)を感受して肺や津液を損傷して、皮毛や筋脈を栄養出来なくなると運動障害が起こる。
    <主症>
     四肢筋力低下、筋萎縮、
    <随伴症状>
     発熱、咳嗽、心煩、口渇、小便短赤
    <舌・脈>
     舌質紅、舌苔黄脈細数・または滑数
    <治療穴>

      尺沢、肺兪、肩髃、曲池、合谷、陽谿、脾関、梁丘、足三里   解谿
  • 2
    湿熱による痿証
    湿邪を感受してそれが長期にわたって除去されず、熱化して湿熱となり筋脈に影響して気血の運行が悪くなり、筋脈・肌肉が弛緩して運動障害が起こる。
    また、辛い物・甘い物の偏食で脾胃に熱が籠もり、津液を損傷して筋脈を栄養出来なくなり起こることもある。
    <主症>
     下肢筋力低下、運動不能
    <随伴症状>
     胸腹部つかえ、頭部・四肢の重だるさ、患肢熱感、小便短  赤、排尿痛
    <舌・脈>
     舌質紅、舌苔黄膩、脈濡数・または滑数
    <治療穴>
     陰陵泉、脾兪、肩髃、曲池、合谷、陽谿、脾関、梁丘、
     足三里、解谿
  • 3
    脾胃虚弱による痿証
    後天の本である脾胃が虚弱になると、筋脈・肌肉に栄養ができなくなり、次第に運動障害が起こる。
    <主症>
     四肢軟弱、次第に運動障害、筋肉萎縮
    <随伴症状>
     食欲不振、疲労倦怠、大便溏薄、顔面浮腫・艶がない
    <舌・脈>
     舌質淡舌苔薄白脈細弱
    <治療穴>
     脾兪、胃兪、太白、肩髃、曲池、合谷、陽谿、脾関、梁丘、 足三里、解谿

     
  • 4
    肝腎陰虚による痿証
    老齢、慢性疾患、房事過多などで肝腎陰虚となり、精血が不足して筋骨、肌肉が栄養されないと次第に運動障害が起こる。
    <主症>
     下肢筋力低下、次第に運動障害、筋肉萎縮
    <随伴症状>
     腰膝軟弱、眩暈、耳鳴り、遺精、月経不順
    <舌・脈>
     舌質紅舌苔少脈細数
    <治療穴>
     肝兪、腎兪、懸鍾、陽陵泉、肩髃、曲池、合谷、陽谿、   脾関、梁丘、足三里、解谿

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