腰痛・肩こり・頭痛でお困りの方は、十勝管内・幕別町札内の、はり・きゅう快気院へ
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休診日 | 12月は毎週月曜・火曜が定休の他 15日~17日は新規施術習得の為に休診になります |
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新たな症例紹介
パーキンソン病は中脳にある黒質の緻密部におけるドパミン産生ニューロンの変性によって、綿条体に送られるドパミン不足と相対的にアセチルコリン系の増加がみられ、錐体外路徴候の筋緊張亢進を主徴とした疾患で、原因は不明である。
好発年齢は50代から70代の中年期以降に多く、家族性の例では10代~20代で発症する事もある。
初発症状は一側性の手足のふるえ、歩行時の足の引きずりが多く出現し、症状はゆっくりと進行して、姿勢障害は進行時期には顕著な側弯を示す。
小刻み歩行や前傾姿勢などの両側性障害に移行して、錐体外路症状の四大徴候の他に自律神経障害や自発性低下・抑鬱気分・不眠などの精神症状を伴う事もあります。
黒質変性以外の原因(脳炎など)によるパーキンソン病様の病態はパーキンソン症候群として、パーキンソン病とは区別されます。
●黒質・線条体ドパミン系神経回路は、大脳基底核の中心位置にある回 路である
●大脳基底核は、錐体路系(皮質脊髄路)、小脳系と共に円滑な運動を行 うのに重要な役割をしていて、特に姿勢維持、筋トーヌス(筋肉の緊張 の強さ度合い)のコントロールを行っている
●黒質・線条体に於けるドパミン減少により、この回路の不均衡が起こ って、緊硬直、振戦、無動、動きの減少などの症状が出現すると考え られている
●中脳黒質にあるメラニン含有ドパミン産生細胞以外にも、中枢神経の 橋背側にある小さな神経核の青班核などの神経細胞の変性脱落があり、 これによって神経伝達物質の脳内ノルアドレナリンの減少が確認され ていて、一部の神経症状が現れると考えられています
中脳黒質にあるメラニン含有ドパミン産生細胞の変性脱落という神経細胞の死滅が何故に起こってくるかは現在も不明で、中毒説、感染説、遺伝説などが上げられているが、決定的な説は存在していません
初めに現れる症状としては、振戦が最も多く、次いで歩行障害、緊強鋼、動作緩慢がおこります。
内科的治療では主に薬物療法が行われており、現在の治療ではドパミン補充とアセチルコリン抑制が行われています。
『使用する薬物名と副作用』 ・レボドパ 消化器症状:胃部膨満感、悪心、嘔吐、食欲低下 精神症状:イライラ感、抑鬱、眠気、頭重感、頭痛、不眠、幻覚 神経症状:口・手足・体幹のジスキネージ、味覚異常、視力異常 その他:起立性低血圧(立ちくらみ)、動悸、不整脈 ・ドパミン受容体刺激薬 消化器症状:胃部不快感、胸焼け、食欲不振、悪心、嘔吐 精神的症状:幻覚、幻視、妄想、不安、興奮、焦燥感、傾眠、 眠気、不眠その他:起立性低血圧(立ちくらみ)、視覚異常 ・抗コリン薬 口渇、便秘、尿が出にくい、幻覚、せん妄、錯乱、 視力障害(かすみ目)、口舌のジスキネージなど ・塩酸アマンタジン 精神症状:幻想、不眠、イライラ感 その他:足の浮腫、網状青斑、めまい感、口渇など ・MAO-B阻害薬 精神症状:幻覚、妄想、錯乱 その他:狭心症、三環系抗うつ薬との併用不可
※ジスクネジー(ジスクネジア):自分の意思に関係なく身体が動いてしまう不随運動で、元々は 運動障害・運動異常という意味の言葉
●運動療法
薬物療法と同時に運動療法を行う事が重要で、軽症の時から習慣として運動療法を積極的に取り入れる。
歩行練習、正しい姿勢の保持、発声練習、筋力・関節可動維持のための体操を規則的に行う事で進行を遅らせられる。
しかし、疲労感が残る様な強度な運動は避ける。
外科的治療法は、薬物療法が困難な症例で、例えば薬物に耐えられないなどと、長期療養於いて副作用の出現して、薬物療法を維持したり薬物の増量が困難の場合に行う。
『外科療法の種類』
淡蒼球破壊術・刺激術
視床下核破壊術・刺激術
錐体外路系疾患では、初期においての進行抑制を目的に行う。
<治療穴>
上肢の運動・感覚障害 風池、肩井、消濼、曲池、四瀆、孔最
下肢の運動・感覚障害 大腸兪、風市、伏兎、足三里、外丘、殿圧、殷門、承筋
神経内科疾患に分類され、筋力低下はあるが麻痺がない錐体外路系疾患のパーキンソン病を東洋医学では「痿証」になるのと思われる。
痿証とは四肢の筋肉が無力で弛緩し、ときには筋肉の萎縮がみられ、運動障害を呈する病証をいい、「痿」とは四肢に力がなく運動障害が生じる事をいいます。
痿証は肺胃の熱、湿熱邪、肝腎陰虚、脾胃虚弱などの原因で起こるとされています。
パーキンソン病は振戦と筋肉の硬直と運動減少を主症状とする病気で、漢方薬でも効果が期待できる。
<小承気湯合芍薬甘草湯> (大黄12g、厚朴6g、枳実9g),(白芍12g、炙甘草12g) 上記薬量に厚朴を3~4倍に増量して用いると、震えが止まり筋肉の強剛が緩解することがある。
<抑肝散合芍薬甘草湯加厚朴> (柴胡・甘草・各5g、当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎・各3g) (白芍12g、炙甘草12g)(厚朴、適量) 気分が落ち着かなく、不安や不眠などを伴うときに使用する。
<半夏厚朴湯>半夏9g、厚朴9g、茯苓12g、生姜9g、紫蘇葉6g 症状が硬く抑鬱傾向が強く、几帳面なものに用いる。
<加味帰脾湯> (白朮・茯苓・黄耆・竜眼肉・酸棗仁・各9g、人参・木香・各4.5g、 炙甘草・当帰・遠志・各3g)(柴胡9g、山梔子6g) 身体が衰弱したもので、顔色が悪く貧血があり、精神不安、心悸亢進、不眠、しばしば健忘のあるものに用いる。
<補中益気湯>黄耆15g、炙甘草6g、人参9g、当帰9g、陳皮6g、升麻3g、柴胡3g、白朮9g
パーキンソンの症状が進行し、全身衰弱が顕著になり、食慾不振のものに用いる。
パーキンソン病に関与しているとされるドーパミンは、私達が食事で体内に取り入れているアミノ酸のチロシンからチロシン水酸化酵素によって合成され、大脳皮質の基底層(運動の最高中枢)の黒質と言う細胞内に貯蔵され、モノアミン酸化酵素によって分解されドパミン神経に放出される内分泌系の水溶性神経伝達物質で、ホルモン分類では生理活性アミン群のチロシン誘導体に分類されています。
要約すると、神経と神経の仲介をするホルモンとなります。
オステオパシーではこの内分泌の出す側から、受け取る側への流通を良くして細胞の生理活動を活発に取り戻し、各組織の働きを健全にする事で症状の緩和を進めます。
治療は酸素と栄養分や電気的刺激の指令伝達は、脳から発信されて、末梢の細胞へと運ばれる連絡通路である脳・脊髄を包み込んでいる硬膜の歪みを正します。
頭蓋には左右の脳を安定させる大脳鎌、上下を安定させる小脳テントという膜が頭蓋骨に付着して互いの緊張力でバランスを取っています。
頭蓋骨から頸椎へには頭蓋硬膜から脊髄硬膜へと連なっていて、仙骨2番迄達しています。
これらの膜が程よい緊張力でいる場合には全体のバランスが取れていますが、何処かで歪みが生じていた場合には、酸素や栄養分を運ぶ脳脊髄液の流れが阻害されてしまい、脳神経の電気的信号を橋渡しする伝達物質も滞り、末梢の細胞へは伝わらなくなります。
【硬膜付着部のバランス調整】
・後頭環椎関節のバランス調整
・頭蓋骨バランス調整
・脊髄重力線のバランス調整
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