腰痛・肩こり・頭痛でお困りの方は、十勝管内・幕別町札内の、はり・きゅう快気院へ
診療時間 | 午前 9時~午後 12時 午後 2時〜午後 6時 |
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休診日 | 12月は毎週月曜・火曜が定休の他 15日~17日は新規施術習得の為に休診になります |
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新たな症例紹介
重症筋無力症は全身の筋力が弱くなり疲れやすくなり力も入りにくい状態になり、特にまぶたが下がる眼瞼下垂や、ものが二重に見える複視が起こりやすいのが特徴で、朝方の症状は軽いが夕方に重く出て来る日内変動があります。
神経と筋肉の接する処の神経接合部で、脳からの伝達を伝える役目をしているアセチルコリン(神経伝達物質)の働きを妨げる、抗アセチルコリン受容体抗体が体内で作られて、脳からの指令が筋肉に伝わり難くなる事が原因とされています。
しかし、この抗アセチルコリン受容体抗体が見られない患者の一部にアセチルコリン受容体の集合に重要な働きをする筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(マスク)に対する抗体の抗マスク抗体を持つ人が見つかり、アセチルコリン受容体の数を減らすと考えられています。 これは特に女性に多い傾向で嚥下障害や呼吸筋麻痺症状が出やすい特徴があります。
重症筋無力症の発症男女比率は1:1.7で女性に多く、発症年齢は5歳未満で7%のピークがあり、女性では30~50歳になだらかなピークがあり、男性では50~60歳にピークがあります。
また、2006年の調査で推定有病率は人口10万人あたり11.8人(0.012%)で患者数は15,100人という調査結果があります。
この病気の発症機序は自己免疫疾患で神経接合部に於いて、神経から筋肉への伝達が悪くなるために起こる疾患だと、ほぼ解明されていて、自己抗体の標的としてアセチルコリン受容体が85%と最も頻度が高く、次に筋肉の特異的受容体チロシンキナーゼが全体の数%と考えられていて、残りの10%未満の患者ではどちらも陽性にはなりません。 自己抗体が患者の体内で何故に作られるかは、未だに解明されていません。また、地域や職業歴と遺伝との因果関係はありません。
重症筋無力症の約15%(特に中高年の男性)に胸腺腫が合併し、約65%に胸腺過形成などの胸腺の異常が認められています。 胸腺は心臓の前方にあり、免疫に関係していて、主にT細胞の分化・成熟に拘わり、小児期~思春期にかけて良く発達する器官で、成人以降は徐々に萎縮し、結合組織や脂肪に置きかわります。 胸腺腫の検査法には胸部X線とCTが有用です。
胸腺合併では外科的な胸腺摘除術が適応となり、早期に発見された場合には一括切除ができて生命予後の良い腫瘍ですが、もしも胸腺腫が悪性の場合には術後に放射線照射や化学療法を行います。 胸腺過形成(胸腺にリンパ球成分が入り大きくなる)の場合には、最近は胸腺摘除術の有用性がハッキリしないことから胸腺過形成では次第に行われなくなりました。
重症筋無力症の治療法では次の様な治療法があります。
●一時的対症療法 コリンエストラーゼ阻害薬で神経から筋肉への信号伝達を増強します マイテラーゼ、メスチノン、ウブレチド
●免疫療法 1)ステロイド(副腎皮質ホルモン)の投与 2)免疫抑制剤の服用と点滴 プログラフ、サイクロスポリン、アザチオプリン
●血液浄化療法 血液中から抗アセチルコリン受容体抗体の取り除いてから体内へ戻す 療法だが、効果は一時的だが、クリーゼ発症時には対症療法となる
●大量ガンマグロブリン療法 健康な人の血液から免疫グロブリン(抗体)を抽出・精製して作られ、 40年以上前から重症感染症に使用されていて、最近ではギランバレ ー症候群や皮膚筋炎・多発性筋炎などでも使用されていまが、副作用 が認められる場合もあり、この場合には使用を中止し適切な処置を行う
●胸腺摘出術 胸腺腫が認められ早期発見の場合には一括切除を行うが、胸腺過形成 の場合には最近はあまり行われない
ステロイド剤や免疫抑制剤の服用中でも、少ない量で病状がコントロールされている場合には、通常の健康な人と変わりなく生活を送る事ができますが、次の点に注意が必要です。
1.ものが二重に見える複視が現れると、階段などの段差で転倒する事 があるので、手摺りを利用する、又は杖の使用も検討する。
2.ステロイド剤や免疫抑制剤の服用中は、生ワクチン投与の予防接種 は受けられない。ただし、インフルエンザなどの不活性化ワクチン の接種は支障は無いので、むしろ積極的に受けるべき
3.妊娠や授乳は胎児や乳児に対しての好ましくない影響を与える薬品 があるので、主治医に相談が必要となる。
4.特に注意が必要なのは風邪などの感染やストレスなどが切っ掛けと なり、急激に全身の筋肉が麻痺を起こす事があり、特に呼吸筋の筋 力低下は呼吸困難を起こすクリーゼ発症に十分な注意が必要です
重症筋無力症は東洋医学では「痿証」と捉えられていて、四肢の筋力低下で筋肉が無力となり弛緩し、酷いのもでは筋肉の萎縮がみられて運動障害を呈する病証を言います。
痿とは四肢に力が無く運動障害を生じることをいい、原因には肺胃の熱、肝腎陰虚、脾胃虚弱、湿熱などがあり、「虚」や「熱」によるものが多く見られます。
上記の原因からの漢方薬処方の他に、「気虚」として捉えると「補益」「補気」剤で気虚を改善する方剤も考慮する。
重症筋無力症のオステオパシー調整法では、即効性である神経系の伝達がうまく伝わらなくて起こる障害と考え、調整は中枢神経からの電気信号をスムーズに伝わるように、骨間膜から脊髄硬膜、脳硬膜の小脳テントと大脳鎌への膜連鎖と脳脊髄液波動減少に対応する調整をして、内部環境の維持(ホメオスタシス)を行います。
●蝶形骨大翼の調整:交感神経と副交感神経のバランスを保つ
●蝶形骨と前頭骨の調整:三叉神経と前頭骨痛の問題を解決する
●頭頂骨調整:大脳鎌・小脳テント、内分泌系関与
●仙骨調整:脳脊髄液の減圧調整
●後頭骨調整:脊髄硬膜調整
●側頭骨調整:側頭骨可動制限の緩和
●SBS圧縮・減圧:脳脊髄液の波動減少を緩和
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【午前】午前9時~午後12時
【午後】午後2時~午後6時
※再診時の診療時間についてはご相談承ります
12月は毎週月火曜日定休の他に15日~17日は新規施術習得の為に休診となります。