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ムム ヨイキュウ
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イルス感染性胃腸炎ともいう

ウイルス性下痢症

ウイルスとは

<感染症を起こす、細菌とウイルスの比較>

<主なウイルスの特徴>

・ウイルスは20~300nmnの非常に小さな構造体で、電子顕微鏡レ  ベルでなくてはその構造をみる事は出来ません

・ウイルスは自身で増殖を出来ず、宿主となる細胞を利用して増殖する、 非生物と生物の特徴を合わせ持っています。

ウイルスは細胞の中に蛋白質と核酸だけで、ミトコンドリアやリボソ  ームなどの細胞内小器官を持ってなく、自身でエネルギーを産出した  り、新たに蛋白質を合成する事は出来ません。

ウイルスは宿主細胞の中でしか増殖ができない(偏性細胞内寄生性)の  ため,ウイルスの証明にはウイルスの細胞変性効果(CPE:培養細胞にウ  イルスが感染した結果生じる細胞変性)などで判断される。

・ウイルスはウイルス核酸と蛋白質殻(カプシド)から出来ていて、さら  に外側を脂質二重膜(エンベローブ)に包まれているものと、無いもの  がある。

・主なウイルスの種類にはDNAウイルスと、RNAウイルスに分けられ、  さらにエンベローブの有無とカプシドの形状などで分類されます。

下痢症を起こす主なウイルス

主に感染性下痢を起こすはノロウイルスロタウイルスアデノウイルスアストロウイル、などがあります。

日本ではノロウイルスによる感染症が初冬(11月~2月)にみられ、このウイルスは二枚貝(牡蛎貝など)などの食中毒の原因ウイルスでもあります。

冬期後半(3月~5月)には乳幼児を中心に主にロタウイルス感染症がみられ、このウイルス感染では下痢が1週間ほど続きま、希に痙攣・脳症・腸重積なども起こり重症となりますが、他のウイルス感染では下痢が数日で回復します。

主なウイルス性感染症

ウイルス性感染症で下痢を引き起こすのは、成人の食中毒としてはノロウイルスが最も多く、乳幼児の下痢症の大半はロタウイルスによるもである。

ノロウイルスは毎年11月~2月に流行し、感染力が高く感染者の嘔吐物や糞便中に含まれる数百万~数億個のうちで、わずかな10~100個程度のウイルス量で感染すると言われていて、最近のノロウイルスでは一度感染し免疫は着きますが、種類が多いために何度でも感染する可能性があります。

ロタウイルス感染下痢症は冬期の後半にピークを迎え、初回の感染時の症状が最も重く、2回目以降の感染では軽くなる性質を利用したロタウイルスワクチンがあり、乳幼児の重症化を予防する目的に、ロタリックス(RV1)とロタテック(RV5)の2種類があります

ノロウイルス感染下痢症もロタウイルス感染下痢症も、主に汚染されて人の手指や食品から感染し、嘔吐・下痢・腹痛などの症状を訴え、中には重症化すると脱水症状となる場合があります。

ノロウイルス感染症

ノロウイルス感染症は何度でも感染する可能性があり、感染力非常に強いく潜伏期間は24時間~48時間予防には感染経路の遮断が重要です。  <感染経路>                            ・汚物による接触感染:感染者の糞便・吐瀉物から手指を介して感染  ・汚物による飛沫感染:嘔吐物の消毒不十分から乾燥飛沫の吸気感染  ・調理による接触感染:感染したひとの調理食品・器具・飲食感染   ・食物による経口感染:汚染されて牡蛎などの食品を加熱不足で感染             しやすく85°~90°で90秒以上の加熱が必要  ・飲料水から経口感染:汚染された井戸水や水道水からの感染

ノロウイルス感染症は吐き気から始まり、下痢・発熱が1~2日続き、ほぼ2~3日程で回復に向かいますが、1~2週間から1ヶ月は糞便中にウイルスを搬出しますので、二次感染予防にも最大限の注意が必要です。

予防には手指に着いているだろうウイルスの除去のために、帰宅時・調理前・トイレ後に流水と石鹸で手洗いの励行ですが、手洗いが出来ない環境では消毒用エタノールを使用して消毒を行います(次亜塩素酸系消毒剤は人体には強刺激のために使用はしない事

ロタウイルス感染症

 

ロタウイルスによる感染症は乳幼児の下痢症の主因で、約70%をこのロタウイルスによる感染症が占めます。

ロタウイルスは感染した環境の中でも安定した状態で存続ができ、感染力が高いために、完全に感染を防ぐのは難しいと言われていて、5歳迄に1度は発症している子供がほとんどです

冬期間の後半に多く発症が増えて、感染力が非常に強く、潜伏期間は24時間~72時間とノロウイルスよりも少し長めで、嘔吐で始まり発熱・腹痛の後に、粘液・膿・血液を含まない、白色ないしは黄白色の水溶性下痢便をみるが、適切な治療を行えば1週間ほどで回復をする、予後が良好な疾患です。

ロタウイルスによる下痢症で数パーセントの乳幼児が脱水を伴う重症化となるが、補液を中心とした全身管理を行う事で予後は良好となります。 しかし、下痢が長引くと胃腸が弱り乳成分の乳糖を分解出来ない乳糖不耐症となる場合があるので、1週間以上下痢が続く場合には小児科の受診をお勧めです

ウイルス性下痢症の治療

ウイルスによる下痢症では特異的な治療法はなく、嘔吐・下痢・脱水に対する対処療法が行われます。                    ・発熱:ノロウイルスでは頻度は低く、ロタウイルスでは38°以上の      高熱が出るので注意が必要

 ・嘔吐:鎮吐薬の投与。食事可能の場合には少量ずつ回数を多く摂取  ・下痢止痢薬使用は原則的には行わないが、ラックBやビオフェルミ      ンなどの生菌製剤の使用                  ・脱水軽症では外来で経口補液・整腸剤、中から重症の場合には       入院して静脈輸液と経口補液の併用

合併症がある場合には合併症に準じた治療を行う。           <合併症>腎前性腎不全、高尿酸血症、尿酸結石、腎後性腎不全、        腸重積(ロタウイルスワクチン投与後の副反応に注意)、        ウイルス脳炎・脳症

ノロウイルス、ロタウイルス共に嘔吐と下痢を伴うので、脱水となる可能性が大きいので、嘔吐が治まってからスポーツドリンクか、OS-1等で経口補水をスプーン1杯から補給を行います

<注意>                             ・嘔吐や下痢のために、吐き気止めや下痢止めの使用は厳禁です(ウイ   ルスを体外に排出できなく腸内で急激に増殖して悪化と長期化とな   ります)                            ・子供に次の症状が起こる場合には、速やかに医療機関受診をお勧め   ①血便や黒色便                          ②黄色や緑色の吐瀉物がある                    ③意識がもうろうとしていて、呼びかけに応じない          ④痙攣を起こしている                       ⑤激しい腹痛と鎮静が交互に起こり、泣きじゃくる 

 

上記のイラスト等は株式会社メディック メディア「病気が見える(免疫・膠原病・感染症)」より掲載

東洋医学の治療

東洋医学に於いても、現代医学同様にウイルス性下痢症に対する特別な治療法はなく、発熱・嘔吐・腹痛などの対処療法が主体となる。

また、脱水症を予防のためには、嘔吐が治まってからスプーン1杯から補水を行って下さい。

漢方薬

漢方薬では感染性胃腸炎に対しての有効なものもありますが、漢方薬局などでご相談のうえで、飲まれるのが宜しいでしょう。

五苓散>猪苓9g、沢瀉15g、白朮9g、茯苓9g、桂枝6g         乳幼児の急性腸炎に用いる場合が多い、口渇を訴えて、水や茶を飲む       のに尿の出が少なく、泄寫の様な下痢をするものを目標とする。腹痛  や嘔吐を伴うものに用いても良い。

半夏寫心湯>半夏9g、黄苓6g、乾姜6g、人蔘6g、炙甘草6g、黄蓮3g、     大棗4g                              悪心・嘔吐を伴う腹鳴・下痢に用いる。腹痛を伴う事もあるが激しい  痛みで無く下痢もさっと下る。下痢の回数が多いときは甘草寫心湯を  使い、ゲップを伴うときは生姜寫心湯とする。

人蔘湯>人蔘6g、乾姜6g、炙甘草6g、白朮9g                                          衰弱して元気がなく、顔色も悪く、腹を圧するに軟弱無力で、脈にも  力がなく、下痢・嘔吐が止まらないものに使う

鍼灸

ウイルス性下痢症を鍼灸で治療するにも、特異的な治療法はなく、舌診・脈診・問診等の四診で判断して証を立ててから、邪の種類と位置を確かめてから治療方針を立てます。

まず、子供に多い事から主に刺激量の少ない、古代鍼か接触鍼を用いるのが最適と思われる。

次に嘔吐や下痢の症状は、体内からウイルスという邪を排出する為の生体反応と解釈して、むやみに止めないのが得策なので、深部の邪を浮かせて排出しやすく持って行く様に心がける。

嘔吐も下痢も体内水分量が流出するので、少量ずつでも補いながらの施術を行うよう心がける。

『治療穴』

 中脘、滑肉門、天枢、合谷、百会

その他の症状