〒089-0543 中川郡幕別町札内中央町338番地

診療時間
午前  9時~午後 12時
午後  2時〜午後   6時
休診日
12月は
毎週月曜・火曜が連休

 

ご予約・お問合せはこちらへ

ムム ヨイキュウ
0155-66-4199

めまい(眩暈)
 

めまいの定義

『めまい』とは、自己あるいは周囲が回転または浮動を自覚する平衡感覚の失調をさし、大きく分けると「回転性(真性めまい)」と「非回転性(めまい感)」があり、回転性は内耳から発する前庭系の傷害によって起こり、比較的に原因が限定できるが、非回転性は前庭系傷害が軽い時におこる場合と、非前庭系の様々な器官の傷害から起こる場合がある。

また分類には、内耳または第Ⅲ脳末梢神経である内耳神経よるものを末梢性めまいとし、それよりも中枢側に問題があるものを中枢性めまいと呼びます。

末梢神経前庭系には、とても重要な反射が三つあります。

(1)前庭・脊髄反射:身体のふらつきを生じる

(2)前庭・眼反射:強いめまい感を伴う眼振を誘発

(3)前庭・自律神経反射:嘔気、嘔吐、発汗、動悸、血圧変動が起こる

◎めまいの病態生理

めまいは、上記の反射が阻害されて、周囲に対する自己の位置感覚が突然に混乱させられた時に起こるが、例えば遊具に乗っていると、身体の位置確認に混乱が起こり、身体は目で見える視覚情報などを大脳が統合して修正回復を試みていますが、この回復ができなくなったと時に「めまい」が起こります。

この時には内耳を含む前庭系が障害されて起こるのです。

◎内耳の構造

 ①蝸牛:音を感受し蝸牛神経によって脳幹の蝸牛神経核に伝える

 ②前庭器官:平衡情報を感受し、前庭神経によって脳幹の前庭神経核   に伝える器官で次の二つのきかんを持つ。              1.前庭(球形嚢と卵形嚢からなる)~重力と直線加速度を感受する   2.半器官(前半・後半・外側半器官)~回転加速度を感受する

 内耳で感知された運動感覚情報は脳幹の前庭神経核(末梢前庭神経系)  に伝えられ、これに視覚情報、体内各部からの深部感覚情報、小脳か  らの運動情報が加わって、反射的に身体の平衡維持が行われていて、  その情報は大脳半球(頭頂葉、側頭葉)の高次中枢に伝えられる。

内耳の構造

めまいの種類

  • 1
    回転性(悪心・嘔吐を伴う):真性めまい
    脳神経末梢および中枢前庭系傷害(急性かつ中等以上)
  • 2
    浮動感(フワフワ感):仮性めまい
    ・末梢および中枢前庭系傷害(急性・軽症または慢性)
    ・種々の非前庭系中枢神経障害(脳虚血、貧血、不整脈、 低酸素症、そのた全身代謝障害、精神医学的傷害  など)
  • 3
    眼前暗黒感(立ちくらみ)
  • 4
    平衡失調(ふらつき歩行):仮性めまい
    ・末梢および中枢前庭系障害
    ・小脳系障害(小脳、小脳求心路または遠心路の障害)
    ・末梢神経、脊髄後索障害

上記の文よびイラストは株式会社学習研究社発行「脳・神経疾患ナーシング」より

めまいで注意したい主な病気

上記は株式会社小学館発行の「検査の手引き」から

体幹及び四肢平衡機能検査

この検査の陽性を示すものは「末梢性めまい」に多く「中枢性めまい」では少ない、検査では転倒防止の用心をして行う。

  • 1
    ロンベルグ検査
    両足を閉じて閉眼して起立する。動揺が増すと陽性。
  • 2
    マン検査
    両足を前後にそろえて起立する。30秒以内に転倒する動作は陽性。
  • 3
    単脚起立検査
    左右の片方ずつで、起立をする。最初は開眼で行い、次いで閉眼で行う。30秒以内に上げている下肢を床に3回以上下ろすと陽性。

現代医学の鍼灸治療

鍼灸治療の対象となるものは、脳・脊髄神経の脳幹異常がみられず、眼振・起立障害・歩行障害などの平衡機能にも障害のないもので、「めまい感」「浮動感」「眼前暗黒感」などのめまい感覚で、肩こり、頭痛、高血圧、眼精疲労、更年期障害、自律神経失調をなどを伴う疾患である。

 

<治療方針>

内耳や脳内の血液循環改善を目的にし、乳様突起周囲及び外耳道周囲の血管は脳の循環にも関連が深く、これらの周辺に治療を行う。

<治療穴> 

耳周囲:和髎、完骨、頭竅陰、翳風、懸顱、懸釐

後頭部:風池、風府、脳戸、強間

肩背部:肩井、大序

東洋医学の鍼治療

東洋医学で「めまい」を眩暈と言い、目がかすんで目の前暗くなる事を「眩」とよび、グルグル物が回って見えたり、物が揺れ動いて見える事を「暈」といいます。これが同時に起こる事を「眩暈」と呼んでいます。 また、目がかすんで頭がクラクラする事を「目眩」と言い、ひどく頭がクラクラし、目の前が暗くなるものを「眩冒」とも呼ばれています。

実症として現れる「めまい」

  • 1
    肝陽上亢
    ①怒りやストレスで情志が失調→疏泄機能失調→肝鬱→化火して肝陰を損傷→肝陽上亢→頭部をかき乱す→目眩
    ②腎陰不足から肝陰が滋養されずに→肝陽が亢進(肝腎陰虚)
    <症状>
    共通症状:頭部張痛、耳鳴り、怒ると症状増悪
    ①の場合:イライラ、怒りっぽい口苦、不眠、多夢、顔面  紅潮、などの肝陽亢進症状                舌質紅、舌苔黄、脈弦
    ②の場合:五神煩熱、盗汗、腰膝だるい、などの腎虚症状
     舌質紅、絶苔少または無、脈弦細数
    <治療穴>
      風池、侠谿、陽輔、太衝、太谿
  • 2
    痰濁
    飲食不節、労倦→脾胃損傷→運化機能失調→痰湿生成    →中焦阻滞→清陽不昇、濁陰不降→脳栄養不足→目眩

    <症状>
    頭が重くぼんやりする、目眩、雨天時症状増悪、胸悶、食欲不振、四肢や身体が重だるい、舌苔厚、脈濡滑
    <治療穴>
    中脘、豊隆、陰陵泉、頭維、太白、風池、印堂、足三里

虚証として現れる「めまい」

  • 1
    気血両虚
    ①脾胃虚弱→気血の生成が不十分→気虚で清陽不昇、血虚で脳を滋  養出来ない→目眩
    ②久病→気血消耗→脳を栄養出来ない→目眩
    ③吐血・下血・崩漏・不正出血などの→血虚→気も上達不能→目眩
    <症状>
    よく目眩が起こる、顔面蒼白、息切れ、疲労感、食欲不振不眠、心悸、口唇・爪淡泊艶無し、疲れると誘発横になると軽減、舌質淡、脈細無力
    <治療穴>
    百会、脾兪、膈兪、足三里、三陰交 
  • 2
    腎精不足
    精は腎に属し髄を生じる、脳は髄海
    腎精不足(先天的・老化・房事過多)→滋養が出来ない→髄海不足  →目眩
    <症状>
    持続的目眩耳鳴り、遺精、健忘、精神疲労、脱毛、腰膝だるい
    つかれると悪化、舌質淡紅、脈細弱虚
    <治療穴>
    百会、風池、懸鍾、腎兪、太谿、三陰交、関元

お電話でお問合せ ☎0155-66-4199

その他の症例