腰痛・肩こり・頭痛でお困りの方は、十勝管内・幕別町札内の、はり・きゅう快気院へ
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新たな症例紹介
『めまい』とは、自己あるいは周囲が回転または浮動を自覚する平衡感覚の失調をさし、大きく分けると「回転性(真性めまい)」と「非回転性(めまい感)」があり、回転性は内耳から発する前庭系の傷害によって起こり、比較的に原因が限定できるが、非回転性は前庭系傷害が軽い時におこる場合と、非前庭系の様々な器官の傷害から起こる場合がある。
また分類には、内耳または第Ⅲ脳末梢神経である内耳神経よるものを末梢性めまいとし、それよりも中枢側に問題があるものを中枢性めまいと呼びます。
末梢神経前庭系には、とても重要な反射が三つあります。
(1)前庭・脊髄反射:身体のふらつきを生じる
(2)前庭・眼反射:強いめまい感を伴う眼振を誘発
(3)前庭・自律神経反射:嘔気、嘔吐、発汗、動悸、血圧変動が起こる
◎めまいの病態生理
めまいは、上記の反射が阻害されて、周囲に対する自己の位置感覚が突然に混乱させられた時に起こるが、例えば遊具に乗っていると、身体の位置確認に混乱が起こり、身体は目で見える視覚情報などを大脳が統合して修正回復を試みていますが、この回復ができなくなったと時に「めまい」が起こります。
この時には内耳を含む前庭系が障害されて起こるのです。
◎内耳の構造
①蝸牛:音を感受し蝸牛神経によって脳幹の蝸牛神経核に伝える
②前庭器官:平衡情報を感受し、前庭神経によって脳幹の前庭神経核 に伝える器官で次の二つのきかんを持つ。 1.前庭(球形嚢と卵形嚢からなる)~重力と直線加速度を感受する 2.半器官(前半・後半・外側半器官)~回転加速度を感受する
内耳で感知された運動感覚情報は脳幹の前庭神経核(末梢前庭神経系) に伝えられ、これに視覚情報、体内各部からの深部感覚情報、小脳か らの運動情報が加わって、反射的に身体の平衡維持が行われていて、 その情報は大脳半球(頭頂葉、側頭葉)の高次中枢に伝えられる。
この検査の陽性を示すものは「末梢性めまい」に多く「中枢性めまい」では少ない、検査では転倒防止の用心をして行う。
メニエール病はフランスの医師メニエールが、目眩が耳の病気から引き起こされる事を報告したと言われています
メニエール病は内耳に何らかの異常が発生して、突然にめまいを起こし、めまいの発作を繰り返えす度に悪化する進行性の病気で、原因はまだ解明されていませんが、内耳に特有のリンパ水腫がみられ、難聴や耳鳴りに耳の閉塞感や圧迫感などを伴います。
現在は次の3つを満たすものをメニエール病と定義されています (1)めまいを繰り返す (2)耳鳴、難聴が反復したり消長したりする (3)同様の症状を起こす既に原因のわかった病気を除く
内耳には体の平衡感覚をつかさどる「半器官」と「耳石」、鼓膜から伝わって来た音の振動を電気信号に変えて、脳へ伝える「蝸牛」があります。蝸牛の内部は「前庭階」「蝸牛管」「鼓室階」に分かれており、蝸牛管と鼓室階は「外リンパ液」に前庭階は「内リンパ液」にみたされています。
内リンパ水腫になると、膜の内圧が高まるために神経が圧迫されて「耳がつまる」「軽い難聴」という症状がおこり、この状態が長く続くと膜迷路が破れて内外リンパ液が混ざり合って感覚細胞が刺激を受けて「めまい」「難聴」「耳鳴り」などが起こってきます。 しかし内リンパ液が流出して内圧が低下すると、破れた部分の癒着して塞がる為に症状は治まります。
メニエール病ではこの症状変化が繰り返されて、徐々に悪化へと向かいます。
【メニエール病症状の特徴】
1)回転性めまい 自分もしくは周囲がグルグルと回る激しい 回転性のめまいで、吐き気や嘔吐を伴う事もあり、めまい 発作は30分から数時間続き、間隔も頻度も一定しない。 2)耳鳴り、難聴 初期にはめまい発作や発作前に耳が詰まっ た閉塞感や圧迫感を感じる事があるが、めまいを繰り返して いるうちに耳鳴りや難聴を伴う様になる。難聴ははじめ低い 音から聞き取り難くなる事が多く、発作を繰り返しているう ちに、中音域から高音域も聞き取り難くなる。 2)自律神経症状 吐き気、冷や汗、動悸、悪心嘔吐などの 自律神経症状を伴う事が多い
【メニエール病の型】
蝸牛型メニエール病 3兆候のうちめまいの無いもの(経過中 の80%が典型的メニエール病に移行する)
前庭型メニエール病 難聴、耳鳴りの無いもの(経過中の 20%が典型的メニエール病に移行する)
重症メニエール病 高齢な発症者に多い、罹患期間が長い ほど多い、難聴の程度が高い、神経症的傾向が強い、 予後不良。
【メニエール病の検査と治療】
検査の種類は 聴力検査、平衡機能検査、内リンパ水腫推定試験
治療の種類は 急性期:7%重曹水注射、制吐剤、鎮静剤 間歇期:ビタミン剤、血管拡張剤、精神安定剤、浸透圧 利尿剤、自律神経調節剤、抗ヒスタミン剤、 ステロイド剤、漢方薬
鼓室内注入療法:ストレプトマイシンの注入
外科的療法 :内リンパ嚢開放術(シャント手術) 前庭神経切除術(めまい原因神経切除)
良性発作性頭位めまい症とは、頭を動かした時や一定の頭位を取った時に回転性めまい、もしくは揺れると言うめまい感が起こり、それに伴って吐き気や嘔吐が起こる耳の病気です。
〔回転性めまい〕 自分自身か周囲のもの、またはその両方が動いたり回転をする
〔頭位性〕 ベッドで寝返りをした時や首を回した時、下を向いたり上を向 く等の頭の位置を変えたときに起こる
〔良性〕 生死に関わらない危険な症状ではないが、高齢者などの発症で は平衡感覚に影響するので、転倒からの重大事例には注意が必要
【めまいが起こる原因】
正常では内耳の卵形嚢と球形嚢に収まっているカルシュウムの粒(耳石)が剥がれて後半規管などのリンパ液に入り、頭の位置を変えた時にリンパ液の動きが大きくなって、ご半規管内の神経受容体(有毛細胞)が刺激を受けて動きの錯覚が生まれます。
【2種類の良性発作性頭位めまい症】
半規管結石型良性発作性頭位めまい症 半規管内に迷入した耳石が頭の位置を変える事で、重力に より、半規管内を移動して異常なリンパ液の流れが生じ、 めまいが出現します。 耳石の動きが止まると数十秒で めまいは収まります。
クプラ結石型良性発作性頭位めまい症 クプラ(リンパ液の流れを感知する神経)に耳石が付着する 事が原因のめまい症。 持続時間は2分以上と長いですが、 仰向け状態や症状の少ない頭位にするとめまいは収まる。
診断はディックス・ホールバイク法で発生時の状況を再現します。 フレンツェル眼鏡をかけて、耳石が耳の中で回転性のめまいを起こしている部分から正常な部分へと移動させる様に促し、めまいの起こり始める時間の遅れがあるか、眼振が消えて行くかなどで判断されます。
治療は浮遊耳石置換法が用いられ、短期的に症状緩和目的で薬剤(メクリジン、ジアゼパム、ロラゼパム)といった前庭機能を抑制する薬剤の処方があるが、長期的では効果が無く症状を悪化させる事もあります。
浮遊耳石置換法には一般的にEpley法やSemont法、Brndt-Daroff法 が行われています。
オステオパシー治療に於いては重要な鍵を握るのは、頭蓋骨の縫合で、頭の骨は脳を収納する脳頭蓋には5種類7個の骨があり、顔面には10種16個の骨があり、両方を合計すると15種23この骨が互いに結合し合って縫合を作ります。
この縫合が詰まりすぎたり緩みすぎたりすると、附近の神経が圧迫されたり、引き伸ばされたりして種々の神経障害から症状を引きお起こしていきます。
脳から中枢神経が脊髄を経由して運動や知覚に自律神経を末端の細胞まで張り巡らされて生命活動を維持しています。
また脳から直接12本の末梢神経が出ていて、これも運動と感覚、自立神経を調節しています。
これらの神経が健全な働きを取り戻させる様に調節するのがオステオパシーです。
めまい症状を引き起こす神経は内耳神経で平衡感覚器官の半規管と卵形嚢と球形嚢を支配しています。
この平衡感覚の誤作動によってめまいが起こるとされていますので、この神経が通っている側頭骨と縫合する種々の骨との縫合を調整して、誤作動を正して治療をします。
鍼灸治療の対象となるものは、脳・脊髄神経の脳幹異常がみられず、眼振・起立障害・歩行障害などの平衡機能にも障害のないもので、「めまい感」「浮動感」「眼前暗黒感」などのめまい感覚で、肩こり、頭痛、高血圧、眼精疲労、更年期障害、自律神経失調をなどを伴う疾患である。
<治療方針>
内耳や脳内の血液循環改善を目的にし、乳様突起周囲及び外耳道周囲の血管は脳の循環にも関連が深く、これらの周辺に治療を行う。
<治療穴>
耳周囲:和髎、完骨、頭竅陰、翳風、懸顱、懸釐
後頭部:風池、風府、脳戸、強間
肩背部:肩井、大序
東洋医学で「めまい」を眩暈と言い、目がかすんで目の前暗くなる事を「眩」とよび、グルグル物が回って見えたり、物が揺れ動いて見える事を「暈」といいます。これが同時に起こる事を「眩暈」と呼んでいます。 また、目がかすんで頭がクラクラする事を「目眩」と言い、ひどく頭がクラクラし、目の前が暗くなるものを「眩冒」とも呼ばれています。
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12月は毎週月火曜日定休の他に15日~17日は新規施術習得の為に休診となります。