痛・肩こり・頭痛でお困りの方は、十勝管内・幕別町札内の、はり・きゅう快気院へ

〒089-0543 中川郡幕別町札内中央町338番地

診療時間
午前  9時~午後 12時
午後  2時〜午後   6時
休診日
 5月は毎週月曜・火曜が定休の他
12日~14日は新規施術習得の為に休診になります

 

★ご予約を戴いてからの施術となります

ムム ヨイキュウ
0155-66-4199

ご予約はお電話にてお願い致します

新たな症例紹介

下痢

私たちの日常では、食物を食べると、大便として排泄されますが、それまでの行程で、消化吸収を行われるのが小腸と大腸です。

まず、小腸では胃から送られてきた粥状の食物から栄養素の大部分と水分の約85%を吸収して大腸へ送ります

大腸では水分とナトリウムを吸収して、1日に数回起こる大蠕動(胃ー大腸反射)によって直腸に運ばれます

直腸では圧縮され固形状の糞便で腸壁が圧迫を受けると、骨盤神経を介して大脳に伝えられて便意を催し、脳が絶えず抑制している排便反射の抑制が解かれ、それと脳からの指令で横隔膜及び腹筋が収縮して、排便がおこります。

上記イラストは医歯薬出版株式会社発行「生理学第版」より

下痢の定義

糞便内の水分量が多くなり、泥状または水様便で排便の回数も多くなる事をいう。

下痢の病態生理

腸の蠕動運動及び分泌の亢進、吸収障害などが種々組み合わさって下痢が出現する。

下痢には急性下痢慢性下痢があり、下痢を訴えている場合には、回数、高度、色、臭気、消化状態、血液・粘液・膿の混入などに注意が必要となる。

 

下痢を起こす原因疾患

  • 1
    急性の下痢を起こす疾患
    (1)食事不摂生(過食・偏食)による一過性下痢
    (2)感染症:サルモネラ菌、ボツリヌス菌、赤痢、コレラなど
    (3)アレルギー:特定食品のアレルギー
    (4)中毒症状:下剤、砒素、水銀
    (5)神経性下痢
  • 2
    慢性の下痢を起こす疾患
    (1)消化不良性:胃性下痢、膵臓性下痢、肝胆道疾患
    (2)吸収不良性:腸炎、多発性憩室症、代謝障害、乳糖分解酵素    不足、術後の小腸面積不足
    (3)甲状腺機能障害、副腎不全、下垂体機能不全、膠原病、糖尿病
    (4)局限性腸炎:クローン病、回盲部結核
    (5)カルチノイド症候群
    (6)潰瘍性大腸炎、腸管狭窄
    (7)過敏性大腸症候群

現代医学の鍼灸治療

総ての下痢にたいして鍼灸治療が適応とはならないが、慢性胃腸炎によるもの、大腸の過敏で起こるもの、は発生頻度も高く鍼灸治療が最も有効となる下痢である。

<治療穴>

腎兪、天枢、大腸兪、水分、上巨虚、胃兪、脾兪、中脘、気海、足三里、曲池、

東洋医学の鍼灸治療

東洋医学では下痢を泄寫といい、しぶり腹を伴わないものをさします。

泄寫には、急性泄寫と慢性泄寫があり急性では、外邪や飲食不節に依り起こり、実症のものが多くなります。

慢性では、肝脾不調、脾胃虚弱、胃陽虚により起こり、虚証のものが多くなります。

実証

  • 1
    外邪による泄寫
    泄寫を引き起こす外邪として、寒・湿・暑・熱があり、特に湿邪によるものが多くなります。
    湿邪は脾陽を犯す性質をもち、脾気が抑制されて運化が失調して泄寫となる。
    寒邪と湿邪が結びつくと寒湿となり、熱邪と湿邪が結びつくと湿熱となります。
    <特徴>
    寒湿便質希薄で水様便、腹痛、腸鳴、食欲不振舌苔白膩脈濡遅
    湿熱急迫した下痢腹痛と下痢が交互に、スッキリしない便、悪臭を伴う、肛門の灼熱感、煩熱、口渇、尿少、舌苔黄、脈濡数
    <治療穴>
    寒湿脾兪、陰陵泉、中脘、天枢
    湿熱合谷、下巨虚、上巨虚、天枢
  • 2
    飲食不節による泄寫
    過度の飲食、脂っこいもの・生もの・冷たい物の食べ過ぎや、不衛生なものを食べて、脾胃を損傷し伝導機能・昇降機能の失調から泄寫が起こる
    <特徴>
    腹痛腸鳴、未消化物の混入悪臭腐った臭いの愛気、腹部腸満、泄寫後は腹痛軽減、食欲不振、舌苔厚膩脈滑
    <治療穴>
    中脘、建里、公孫、天枢、脾兪、胃兪、大腸兪

虚症

  • 1
    情志失調による泄寫(肝脾不調)
    平素から脾胃が虚弱で精神的緊張や情志の変動で気機が阻滞して、疏泄作用も失調、脾の運化失調を起こして泄寫となる。
    <特徴>
    腹痛後に泄寫、腹中雷鳴、腹部・脇腹の張痛、失気(おなら)の頻発舌質淡紅脈弦
    <治療穴>
    太衝、期門、陽陵泉、中脘、天枢、足三里
  • 2
    脾胃虚弱
    傷食、労倦、久病により脾胃の機能が衰え、胃の働きで水穀の受納と脾の働きの精微の運化が失調して、小腸の働きである精濁の分別が出来なくなり泄寫が起こる。
    <特徴>
    軟便又は水様便、食欲不振、食後の腹脹、精神疲労顔色萎黄、生もの・脂っこい物・冷たい物・消化し難い物を食べると増悪、未消化物の混入
    <治療穴>
    脾兪、足三里、章門、中脘、天枢
  • 3
    腎陽虚による泄寫
    五更泄寫(夜明け頃に腹痛し、腹鳴して下痢)、四肢の冷え、腰・膝のだるさ、舌質淡舌苔白脈細弱
    <治療穴>
    腎兪、命門、関元、中脘、脾兪、天枢、足三里

お電話でご予約 ☎0155-66-4199

その他の症例

診療日・診療時間

5月の診療日カレンダ
赤色文字は休診日です

28

29 30 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10 11
12

13

14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

29

30 31  

 

診療時間

午前】午前9時~午後12時
【午後】午後2時~午後6時

※再診時の診療時間についてはご相談承ります

ご予約はお電話で
 お願い致します
℡ 0155-66-4199
休診日

5月は毎週月火曜日定休の他に12日~14日は   新規施術習得の為に休診となります。