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内耳障害に由来する「蝸牛」関連が最も多い

耳鳴・難聴

難聴とは

難聴とは聴力が正常に比べて劣っている状態を言い、正常とは20歳の人の各周波数での聴力閾値を基準にして0dBとし、それよりもより強い周波数dBでなければ聞こえなければ聴力に損失があるとされます。

一般には20dB以上の聴力損失がある場合に難聴とされ、90dB以上の場合にはと言います。

伝音性難聴:外耳道から入った音波は鼓膜を震わせ、ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の3鼓室小骨を振動させ、内部リンパ液に伝わって行く迄を伝音系と言い、これらの障害での難聴を伝音性難聴と言います。

感音性難聴:内部リンパ液に伝わった振動は、聴覚受容体(コルチ器官の有毛細胞)で電気信号に変換されて聴神経をへて、中枢へ伝えられる経路が感音系といわれて、ここが障害された難聴を感音性難聴と言います。

耳鳴とは

耳鳴とは、蝸牛という器官から始まる聴覚路のどこかで一部に機能的または器質的な障害が起こるために耳鳴が生じるとされたいます。(蝸牛の図は「めまい」に掲載)

では、この蝸牛という器官は、渦巻き状の形で、外耳や中耳から伝わって来た音の振動波を電気信号に変換する精密な器官で、低音から高音に至るそれぞれの音に反応する感覚細胞が配列されていて、変換された電気信号が脳幹に伝達されていきます。

この時に、高音域の音を感知する細胞が過剰に反応したりした場合には絶えず金属音の様な高音が鳴り続けて脳幹に伝達されて高音の耳鳴が起こってきます。

低音域の場合には低音の耳鳴が、そして全域が障害されると、雑音性の耳鳴となります。

耳鳴を訴える人のほとんどに、何らかの難聴が認められているとされ、無難聴性耳鳴は希である

耳鳴の分類

耳鳴の分類には二種類に分類される。

自覚的耳鳴内耳の感覚器官の問題で、音源もそこから発せられており、      患者本人のみが自覚する耳鳴。外因性、内因性、薬剤性、       全身疾患性、に細分されます。

      外因性:頭部外傷、音響外傷、騒音、気圧外傷(外リンパ瘻)

      内因性:化膿性内耳炎、ウイルス性内耳炎(ヘルペス等)、           内耳炎、内耳梅毒、耳硬化症、メニエール病、

          突発性難聴、老人性難聴

      薬剤性:アミノ配糖体抗生物質、利尿剤、降圧剤、サリチ           ル酸製剤、非ステロイド系抗炎症剤、抗鬱剤、            抗癌剤、抗ヒスタミン剤

      疾患性:高血圧、動脈硬化、腎不全、自己免疫疾患、             糖尿病、

他覚的耳鳴内耳以外の問題から音源もその原因から発せられており、       第三者にも聞こえるもの。

      血管性:動脈瘤、動静脈瘻などの

      筋 性:耳小骨筋萎縮、顔面痙攣、軟口蓋ミオクローヌス           など

 

現代医学の鍼灸治療

難聴も耳鳴も完治は困難な症状ですが、耳周辺にある「耳鳴・難聴」の主治穴を選択して、極力細い鍼で刺鍼と抜鍼に過剰な刺激を与えない様に注意を払い、置鍼時間内(10分~15分)にも一定間隔、上下に微少振動刺激(雀啄)を行えば、周辺の血行促進により快方へと向かうものと考えられています。

<治療穴>

耳門、聴宮、翳風、客主人(上関)、完骨、天柱、角孫、浮白、束骨、  瘈脈、顱息、和髎

東洋医学による鍼治療

耳は臓腑弁証では腎が主管し、腎は精を内蔵して人の生育を司り、津液(体内水分)調整にもかんよしています。

腎精は加齢と共に減少し、耳にも耳鳴・難聴の症状を招きます。

また耳は足小陽胆経、て小陽三焦経、手太陽小腸系とも関係があり、経絡の病症としても扱われます。

実症として現れるもの

  • 1
    肝火(肝火上炎)
    情志失調→気機鬱結→化火→清窮に影響し耳鳴・難聴が起こる
    <症状>
    突然発症、耳の張痛、持続性耳鳴、頭痛、顔面紅潮、怒りっぽい、 心煩、便秘、口苦舌質紅舌苔黄、脈弦数
    <治療穴>
    翳風、聴会、侠谿、中渚、太衝、丘墟
  • 2
    痰火
    飲食不節・思慮過度労倦→脾胃損傷→運化機能低下→   水湿停滞→痰発生→痰鬱から痰火→清窮を閉塞して耳鳴・難聴
    <症状>
    突然発症頭がぼんやりする、胸悶、痰多、飲食減退、頭重感、耳閉感を伴う、泥状便、舌質紅、舌苔黄、脈滑数または濡数
    <治療穴>
    翳風、聴会、太白、豊隆、内底

虚証として現れるもの

  • 1
    脾胃虚弱
    労倦・飲食不節→脾胃損傷→脾胃虚弱→気血生成不足→経脈空虚→清窮に昇らず耳鳴・難聴となる
    <症状>
    徐々に発症耳鳴は間欠性で疲れると増悪、倦怠疲労感、飲食不振、眩暈を伴う事も、舌質淡、脈虚無力
    <治療穴>
    翳風、聴会、脾兪、足三里、中脘、太白、章門
  • 2
    腎精不足
    先天的・栄養吸収不足・高齢・慢性病・房事過多→腎精不足→髄海空虚→耳鳴、難聴
    <症状>

    次第に耳鳴り、難聴、疲労時・夜間増悪、眩暈、遺精、帯下、不眠
    腰膝がだるい舌質紅舌苔少脈細弱数
    <治療穴>
    翳風、聴会、腎兪、関元、太谿 

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